授業の進め方にも違いがあった
私立小では、授業の進め方も一般の公立小学校とはちょっと異なっていました。筆者の子どもが小1だったときのこと、たとえば「算数の時間に問題が早くできたとき」には、
公立小の場合→早く終わった子は、全員が解き終わるまで自習や読書をして待つ
私立小の場合→8割がたの子どもが解き終わった時点で終了、次に進む …といった違いがありました。私立小では全員のレベルに合わせるのではなく、一定のレベルの子に合わせていた印象です。そもそも取り組む問題のレベルが高く問題数も多いのですが、できなかった子は家で解き直したり計算練習をして「できるようにしてくる」のが基本でした。
筆者の子どもは私立の小中校一貫校でしたが、「つるかめ算」「植木算」のような特殊算など、中学受験用の勉強で必要な内容も授業で扱っていました。確かに教育内容が濃い学校が多く、保護者もまたわざわざ私立小に入学させるのですから、教育熱心な人が多かったことも間違いありません。