平成も残り数か月となり、過去を振り返る回顧ブームが続々起きていますよね。同時に、昔の少女漫画の続編や実写映画が出ていたり、グッズが発売されたりと懐かしの少女漫画もまた注目されています。そこで、CHANTOアンケートモニター158人に、子どもの頃読んでいた懐かしの少女漫画について聞いてみました!


 

働くママたちへ少女漫画のアンケート


[アンケート1 子どもの頃読んでいた少女漫画雑誌は何ですか?]

 

グラフ1
※複数回答 ©️CHANTO調べ

 

“250万乙女のバイブル”「りぼん」圧勝!
約8割のママが読んでいた!

 

「子どもの頃読んでいた少女漫画は何ですか?」という問いに、複数回答で答えてもらいました。 圧倒的票数で1位を獲ったのは『りぼん』。約8割のママが読んでいたと答えています。ママたちが読んでいたであろう93年~94年の発行部数はなんと約250万部!当時、その数字を用いて「250万乙女のバイブル」なんて例えもあったほど。現在、一番発行部数の多い『ちゃお』でも約40万部なので、その約6倍と考えると驚きです!


当時の『りぼん』は、『天使なんかじゃない』『マーマレード・ボーイ』などふんわりとした絵柄で大人っぽいラブストーリーが多く、それが人気の理由だったよう。りぼん派のママたちからは「絵がかわいかったし、女子の憧れる恋愛模様が読んでてドキドキワクワクしたから」、「『姫ちゃんのリボン』、『ちびまる子ちゃん』、『ハンサムな彼女』などが好きだったことと、なかよしの絵より、りぼんの絵の方がふんわりとして可愛かったので、りぼん派でした」というコメントが寄せられていました。 2位の『なかよし』は、当時『りぼん』と並ぶ人気の雑誌で、女子達は主にりぼん派、なかよし派に分かれていました。『ミラクル☆ガールズ』『魔法騎士レイアース』など、少しファンタジーっぽい作品が多かったのが特徴で、その中でも人気だったのは、やはり『美少女戦士セーラームーン』ですよね!「セーラームーンが好きだったので買ってました!」というママがとても多かったです。  3位になった『ちゃお』は、先にも述べた通り現在は発行部数1位ですが、ママたちが子どもの頃は『りぼん』『なかよし』と比べると少数派でした。当時はかわいらしい絵柄の漫画が多く、『水色時代』『愛天使伝説ウェディングピーチ』『とんでぶーりん』などアニメになった大人気作も。夢中で見ていたママも多いのでは? 大人気だった『りぼん』を中心に、ママ達は1冊以上は漫画雑誌を購読しており、読んでいた雑誌を平均すると2.05冊という結果に。姉妹や友達とそれぞれ違う雑誌を購入して、貸し借りすることが毎月のイベントになっていたようです。あなたはどの雑誌派でしたか?

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[アンケート2 読んでいた雑誌で思い入れのある作品は何ですか?]

 

1位 『姫ちゃんのリボン』(りぼん) …23票

2位 『ときめきトゥナイト』(りぼん) …14票

3位 『天使なんかじゃない』(りぼん)  …12票

片思いやすれ違い…ドキドキの恋愛模様を
さわやかに描いた3作品がランクイン

 

「買っていた雑誌で思い入れのある作品は何ですか?」という質問に、1位から3位まで『りぼん』作品が独占!アンケート1でも圧倒的票数だったこともあり、納得の結果です。いずれも甘酸っぱい恋愛模様が子どもの頃のママをドキドキさせた作品です。 1位は『姫ちゃんのリボン』。いろんな人に変身できる魔法のリボンを手にいれた野々原姫子が巻き起こすドタバタを描いたファンタジーでした。ロングヘアのヒロインが多い中、ショートカットに大きな赤いリボンという姫子の髪型も印象が強く「髪型をマネしていました!」というママも!おてんばな姫子が、同級生・小林大地に少しずつ恋心を覚えていく姿はドキドキでしたよね。 2位は『ときめきトゥナイト』。12年間連載された作品で特殊な力を持つ主人公3人がそれぞれ活躍する3部作ですが、ママ達からの人気は1部に集中。主人公・江藤蘭世の一途な思いが、クールな真壁俊の心を少しずつ開いていくようすに、。こんな恋がしたい!と思ったママも多いのでは?3部は蘭世の娘・愛羅が主人公になっており、今またママの視点で読み返すとまた違った発見がありそうです! 3位『天使なんかじゃない』は、創立されたばかりの学園の生徒会での青春を描いた名作。主人公・冴島翠の切ない恋愛模様や、生徒会メンバーとの感動的な友情エピソードに涙したママは多いはず。心に響く名言が多く、芸能人にも根強いファンが多い作品です。

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[アンケート3 憧れていた少女漫画のヒロインはいますか?]

 

1位 『美少女戦士セーラームーン』月野うさぎ…8票

2位 『天使なんかじゃない』冴島翠…7票

3位 『ときめきトゥナイト』江藤蘭世…6票 

こんな女の子になりたい!応援したい!が
人気ヒロインの共通点

 

「憧れていたヒロインは誰ですか?」という質問には、ママ達からたくさんのヒロインの名前が出て票数のばらける結果になりました…!  そんな中で1位を獲得したのは、アニメが国民的人気にもなった『美少女戦士セーラームーン』の月野うさぎ(セーラームーン)。ドジで泣き虫、勉強も運動も苦手…でも変身すると勇敢な正義の味方!そのギャップがママたちの心をわしづかみにしていたよう。ママ達からは「タキシード仮面に守られてる感じが素敵だし、いつもはドジなのに、変身すると強いのも素敵でした」、「かわいくて正義感が強く、なにより素直。自分にないものをたくさん持っていて憧れます」というコメントが。  2位『天使なんかじゃない』の冴島翠は、その素直さがママ達の憧れだったよう。同じ生徒会のメンバー・麻宮裕子と言い争いになり、翠のおせっかいなところを指摘され「大っきらい!」と言われても、「あんたがあたしをきらいでもあたしは好きよマミリン!」と返す名シーンに感動したママも多いのでは?「明るくてみんなから好かれてて、素直に相手に気持ちを伝えられて素敵だった。私とは真逆な性格にも魅力を感じたのかも」という声もあり、ママ達に「私もこんな風になりたい!」と思わせたヒロインでした。 3位は、さらさらストレートの黒髪にくるくる変わる表情、そして他人に変身できる能力を持っている…という少女漫画らしいヒロインの江藤蘭世(『ときめきトゥナイト』)。「見た目、性格、変身能力を使えるとこ、みんなから愛され、モテモテなのが羨ましい」というママのほか、「ドジでバカだけど可愛い」とトラブルを起こして落ち込んでも「頑張れ!」と応援したくなるところが魅力。 この3人だけでなく、ママが憧れたヒロインはママ達の理想の女の子像だったよう。ヒロインが挫折しても、諦めずに恋や夢にまっすぐ向かっていく姿に共感したり、心から応援したりしていたようです。今また読んでみると、育児や仕事に立ち向かうパワーをもらえるかもしれませんね!

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[アンケート4 思わず恋に落ちた少女漫画のヒーローはいますか?]

 

1位 『ときめきトゥナイト』真壁俊…8票

1位 『ママレードボーイ』松浦遊…8票

3位 『天使なんかじゃない』須藤晃…5票

大人っぽいヒーローにキュンキュン♡
息子の名前にしたかったというママも!

 

こちらも非常に多くのヒーローの名前があがっていました。その中でも特に票が多かったのは、クールな男子たち。少女時代は周りにいる男子が子どもっぽく見えるため、漫画に出てくる大人っぽい男の子が素敵に見えてしまうものなのかも!? 1位の『ときめきトゥナイト』のヒーロー・真壁俊は、まさにその代表格。言葉少なくケンカも多い一匹狼ながらも、ヒロイン蘭世の一途さにだんだんと心を開いていく姿にきゅんきゅん間違いなし。普段はクールながらもここぞというときは甘いセリフを言う姿にときめいていた人も多く、「”いつかおまえをもらいにいく”というセリフや壁ドンなどドキドキしていました」というママも多かったです。 2位は『天使なんかじゃない』の須藤晃。リーゼント頭に目つきの悪さと、少女漫画のヒーローにあらざる雰囲気ですが…。「リーゼント頭で一見ツンとしたクールな中に、たまに妹のヒロコちゃんに見せるクシャっと笑った顔にグッときました」というママを始め、そのギャップに落ちたママ多数。雨のなか猫を拾ったりチョコレートが大好きだったりととにかくズルいギャップの持ち主です。 そして、今年実写映画化もされた『マーマレードボーイ』の松浦遊が3位にランクイン。頭も良くて運動もできるけれど、なかなか本心をさらけださないミステリアスさが魅力のヒーローです。ヒロインの小石川光希と一緒の家に暮らすことになったり、光希の男友達の銀太と三角関係になったりと少女漫画的王道がもりだくさんでした。「やはり、ママレードボーイの遊くん!銀太くんも良かったけど、帰国子女の響きに憧れました」というママもいて、遊と銀太の間で揺れたママも多かったようですよ。 この他にも好きだったヒーローを熱く語ってくれたママが多かったのですが、そのヒーローの名前を子どもにつけたかったというママもいました。「『月の夜 星の朝』の坂本遼太郎が好きで、子どもの名前は絶対に”遼太郎”、女の子だったらヒロインの名前から”りお”にしようと決めていたくらい好き」というママや、「『NANA』に出てくるレンが好きでした。子どもが生まれる時、”蓮”という名前にしようかと考えていましたが、名付けランキングで1位になっているのを見てそんなに多いのならと渋々あきらめました」というママも。こんなに影響力があるなんて少女漫画おそるべし…!

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[アンケート5 自分の子どもに読ませたい少女漫画は何ですか?]

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男の子ママにも圧倒的支持を得たのは
日常を面白おかしく描くあの名作!

大好きだった少女漫画を自分の子どもにも読んでもらいたいママも多いのでは?と「自分の子どもに読ませたい少女漫画は何ですか?」という問いに答えてもらいました。 一番多かったのは、今年8月に作者のさくらももこさんが亡くなられて改めて注目された『ちびまる子ちゃん』。ほのぼの感と独特のシュールさがあって癖になる作品ですよね。男の子ママも『ちびまる子ちゃん』なら読ませたいという声が多く、性別問わず読める少女漫画かもしれません。アニメも放送中なこともあり「子どもがすでにもう読んでいます」というママもいました。子どもに読ませたい理由としては「雑然とした今の世の中でも、こんな風に日常を描いた平凡な漫画があることを教えたい」という声がありました。 そして、1976年から現在まで連載が続いている名作『ガラスの仮面』にも多数の票が。平凡な女の子・北島マヤが演技に目覚め、ライバルの天才女優・姫川亜弓と切磋琢磨しながら伝説の劇の主役を目指す物語。必死に努力を続けるマヤの姿に励まされたというママが多く、「主人公が好きなことにひたむきで、才能もあるけど、本当に努力をして少しずつ人に認められていくところがいい。私も勉強を頑張らないといけない時に、モチベーションを上げる為に読んでいたので、子どもにもぜひ読んでもらいたいです」という声が。夢を追いかける情熱を教えてくれる作品です。 同じくヒロインが夢を目指して努力する『ご近所物語』も人気でした。主人公の幸田実果子が服飾デザイナーを目指し、専門学校の仲間たちと共に成長していく物語。票を入れたママからは「やっぱり迷わず、ご近所物語です。夢を全力で追うことの大切さ。諦めない事の大切さ。大切な事を教えてくれるので読んで欲しいと思う」とのコメントが。実果子が少女漫画にありがちな素直で元気なヒロインではなく、人付き合いに不器用なところもリアルでママたちの心に響いていたようです。 ママ自身が子供の頃に夢中になったのはラブストーリーが中心だったけれど、自分の子どもに読んでもらいたいのは日々の生活の幸せや、夢を追いかける大切さを描いた作品のよう。楽しみながら勇気をもらえる作品も多いので、子どもにもぜひ読んでもらいたいですよね。 記事内に懐かしい少女漫画がいっぱいで「久しぶりに読みたい~!」と思ったママも多いのでは? 読み直してあの頃感じたときめきや感動を思い出したら、日々の疲れが吹っ飛ぶかもしれませんよ!