❸どう貯めるのがいいのか?→教育費は「聖域」扱い、保険より預貯金で

 

教育費の貯金は、それ以外は絶対に手をつけない〝聖域貯金〟として貯めるのが一番のおすすめです。 具体的には…


●教育費専用の口座を作る 
●給料天引きor先取り貯金で定額を貯め続ける 
●児童手当はそのまま貯める 

この3つがポイントになります。児童手当はそのまま貯め続けると子ども一人につき約200万円以上にもなり、大きな助けになってくれます。

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また、教育費貯金の難しいところは「貯めて→使って→また貯めて」を繰り返すこと。特にそれぞれの入学時には、まとまったお金が必要になる(私立小学校の初年度が最高で、何と平均184万円!)ので、3年先、6年先を見据えて計画的に貯める必要があります。

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教育資金は学資保険で、と考える人が多いようですが、〝聖域〟という意味では適していると言えます。また、自分や親がすでに始めている場合も、続けていいと思います。ただし、「これから学資保険で教育資金を」と考えているのなら、再考したほうがいいでしょう。 というのも、今の低金利では期待ほど増えない可能性が高いのです。また、共働き家計といっても、子供が大学に通うまでには、自分たちが病気になったり、リストラされたり、被災したりして、「まとまった現金」が必要になることがゼロとはいえません。いまは保険で貯めるより、現金で貯める時代といえるでしょう。

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ライター:小中島 浩昭 出版社の編集者を経て、フリーのマネーライターに。ファイナンシャルプランナーの資格を持つ。手間をかけずにお金を貯める方法を模索中。妻、高2、高1の年子、老犬の5人家族。

この厳しい現実を踏まえ、筆者の家では「少しでも教育費の節約になれば」と、参考書をメルカリで買うことがあります。最初は子どもに露骨にいやな顔をされましたが、実際に本が届き、きれいな状態なのを見たら文句を言わなくなりました。大事から小事まで「子どもとのいろんなバトル」があるのも、教育費の難しいところだと実感です(笑)。