時の流れを早く感じるメカニズム
“時の流れ”を意識する人の中には、「1年の経過が昔よりも早い」という意見の持ち主が多数。「25歳を過ぎた辺りから1年の経過が早く感じる」「子どもの時は夏ってすごい長く感じたのに、大人になったらめちゃくちゃ短く思えてきたわ」といった声も多く上がっており、一定の年齢を超えてから時間の加速を感じているようです。
今年7月に放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK)では、年をとるにつれて時の流れが早く感じられる理由が明らかになりました。千葉大学教授の一川誠先生によると、時間の体感スピードは「トキメキをどのくらい感じるか」によって変わってくるそう。
番組では「トキメキの感じ方」を説明するワンシーンで、食事風景をピックアップしています。子どもの場合は「今日のご飯は何かな?」「どんな味だろう?」「大好きなおかずがある!」など様々なトキメキポイントが存在しますが、大人にとって食事は「作業」になりがち。多くの感情が生まれる人ほど時の流れを長く感じるようになるため、「大人より子どもの方が1年を長く感じやすい」と言われています。
体感する時間と実際の時間が同じくらいに感じられる年齢のボーダーラインは19歳ごろ。19歳を超えると大人の階段を上る代わりに、時間の進み方を早く感じ始めます。番組では、「子どもと一緒に遊ぶとトキメキをとり戻せる」とも説明していました。
自分の年を意識する機会は、年をとるにつれて次第に増えていくもの。若いころは思いもよらなかったシーンで、急に年齢を意識し始めるかもしれませんね。