プログラミング教室で子供が学べることとは?

 

プログラミング教室ではどんなことを習うんですか?

 

福原さん:

プログラミング教室って聞くと「難しそう」とか、「1人でパソコンやタブレットに向かってカチャカチャしてる」っていうイメージをお持ちの方が多いかもしれません。画面に「コード」と呼ばれるわけのわからない英語をひたすら入力するイメージでしょうか。実際いろんなタイプのスクールがあって、いわゆるプログラマーやエンジニアを育成するための高度なスキルを身につけることを目指す教室もあります。 ただ、最近は子どものプログラミングといえば、そうしたコードを入力しなくてもできる「ビジュアルプログラミング言語」のことを指します。例えばiPadなどのタブレットで手軽にできる「Scratch Jr(スクラッチ ジュニア)」などは、画面上で「右にうごく」とか「くりかえす」といった指示がイラストで表現されている命令ブロックを組み合わせることでプログラミングができるんです。視覚的にわかりやすいビジュアルプログラミング言語が登場したおかげで、小さい子でもプログラミングが身近になったというわけです。

 

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ゲームと同じと考えていいのでしょうか?親としてはゲームばかりやる子になるのはちょっと心配なのですが…。

 

福原さん:

そうですよね。私たちも、プログラミングはゲームとまったく違うものとは捉えていないのですが、明確に違うのは、誰かが作ったゲームをするのではなく、ゲームを“作る側”になるということ。だから「うちの子はゲームばっかりやって、しょうがないんですよ」なんておっしゃっていた親御さんも、教室に通うようになって作ることに夢中になっている分には問題ないとお考えのようです。ただ、中には自宅でオンラインで学ぶタイプのスクールもあります。そうなると一人でこもってしまうことにもなりかねません。

 

私たちのスクールでは、低学年クラスだと年長さんから小4までのお子さんが集まって、まず今日学んだプログラミングの“技”をつかってどういうゲームを作ろうかと友だちとアイデアを出し合い、実際にタブレットを使ってそれぞれがプログラムを作り、最後に発表をしてみんなで意見を言い合います。これらすべてがプログラミング教育なのです。ですから、集中してタブレットに向かう時間は限られているんです。そういう意味では、いわゆる「ゲームばっかりしている」というイメージとは異なるのかなと思います。

 

プログラミングは1人で黙々とパソコンやタブレットに向かっているというイメージでしたが、そんなことはないんですね。安心しました。【後編】ではプログラミングを習うことで身につく能力や、プログラミングスクール選びのポイントをお伝えします!

 

PROFILE:STAR Programming SCHOOL(スタープログラミングスクール)


運営会社:株式会社チアリー。全国のショッピングモールなどを中心にプログラミング教室を展開する大手。年長から始められる「タブレットプログラミングコース」、小学校中高学年〜中学生向けの「Scratchプログラミングコース」「ロボットプログラミングコース」の3コースを展開。https://www.star-programming-school.com

撮影/masacova!