これまで動物園の歩き方や動物特有の行動についてお伝えしました。ここからは実際に動物園に行って動物を見る時、どんなところに着目したらいいか、動物ごとにそのポイントをご紹介します。これを知っているだけで動物の見方が変わり、動物園を何倍も楽しめるはずです。
動物たちの、進化したはずがなぜかざんねんな感じになっているところや、イメージとちょっと違って笑っちゃうところなど、親子で楽しみながら観察してみてください!
特集INDEX
第1回 『ざんねんないきもの事典』監修者の「親子で動物園を100倍楽しむ方法」
第2回 ゾウは大きな耳を使っていない!?草食動物の面白い観察法
動物の面白い観察法
〜肉食動物編〜
獲物を捕まえて食べる肉食動物は強くてかっこいいイメージがありますよね。でも、そんなイメージを覆す、驚きの事実がわかりました。
『あの百獣の王ライオン様の弱点は・・・えっ、暑さ!?』
肉食動物の代表格といえば、ライオン。「百獣の王」と呼ばれ、とにかく強い!というイメージです。特にオスのライオンはフサフサしたタテガミが特徴的で、あのタテガミがあることでより一層強く、そしてカッコよく見えます。タテガミは、相手に強さを示すとともに、他のオスからの攻撃から大事な首を守る役割があります。 ところが、そのフサフサが邪魔になることもあるというのです。それは暑い時。真夏にふわふわのマフラーを巻いているようなものですから、暑くて仕方がないのです。現に、高温多湿のケニアのツァボ国立公園にいるオスライオンは、みんなハゲてきたおじさんのようになってしまったそうです・・・。世のおじさまたちも暑さでやられてしまったのでしょうか・・・。なんてことはないですね(笑)。失礼しました! 暑さで体力を奪われ、弱ったようになったライオンをはたして見てみたいか?と一瞬疑問は湧きましたが、日本の動物園にいるライオンがどうなっているか気になりますよね。夏にお子さんと「タテガミ、フサフサしてる?」とチェックしてみてください!