受診の際は、聞きたいことは遠慮せずに聞いてほしい
さらに、小児科に行くと、“先生が忙しそうだし聞きづらい……”と思うママが意外に多いのだと言います。 「そんなことはありません。私たち小児科医としては、聞きたいことは、きちんと納得するまで先生に質問して欲しいです。ただ、多くの患者さんがいて時間が限られているのも事実。聞きたい内容をまとめてきていただいて、“ここが心配”と聞いていただけるとよいのでは」 ただ、先生との相性がじつはイマイチで……というママも少なくないそう。 「小児科医との相性というのは多いにあります。なので、ある程度自分が通える範囲で“信頼できる・話をじっくり聞いてくれる先生”を、一人確保しておくといいですね」 ただ、そういう病院に限って、人気で混んでいたりするんですよね……。 「例えば、じっくり相談するのではなくただお薬が欲しいとき、そういうときは“薬を処方してもらう専用”のかかりつけとは違う小児科に行くのもアリだと思うんです。保育園ママは忙しいと思うので、小児科をドライに使い分けて。かかりつけだからって、いつもそこに行かないと、と気負う必要は全くありません」
保田先生ご自身の“子どもの体調不良と仕事”の両立とは
「私も読者のみなさんと同じ、保育園に子どもを預ける母親という立場。だから、仕事との両立との難しさもすごく分かります。でも、子どもの突然の病気については、あきらめてますね。考えても仕方ないっていうか……。必ず、時間が解決してくれます。お母さん歴が長くなってくると、子どもの体調についての判断も素早くできるようになるし、なにせ子ども自身も大きくなると体が強くなります。小児科に行く数も病気になる数も減るはず」 現在も、男の子2人と女の子1人を保育園に通わせながら、小児科医として仕事をしている保田先生。 「“あ、体調が悪そうだな”と思ったら、病児保育や病後児保育の予約をすぐに取ります。お願いする場所はたいてい決まっているので、段取りも焦らずスムーズです」 子どもたちが元気でママの気持ちに余裕があるときに、施設への登録や段取り確認などを済ませておくようことが必須なのだそう。 「3人の子どもたちが、それぞれ違う施設にいるとか……余裕でありますね。そうやってやりくりして、なんとか仕事も続けられています」