私たちお母さんにとっては、 “子どもが元気がどうか” というのは、何より大切なこと。 そんなお母さんの思いとは裏腹に、 子どもというのは頻繁に体調を崩します。 いつでも親の心配のタネである「子供の病気」について 働くママとしては、どのように向き合えばいいのか。 自身も保育園児3児の母であるという 小児科医・保田典子先生に話を聞きました。
“ネットの記事”に踊らされすぎないで。確かな情報を
“子どもの体調が少し良くなさそうだな”と、心配するあまり、症状をインターネット上で検索したところ、怖い病気のワードなどが出てきてとても不安になった……。という経験、ママなら一度はあるはずです。 「実際、ネットの記事を読んで心配になってしまって……と、小児科に駆け込んでくるママたちがとても多いんです」と、保田先生。 「病気って、例えばわかりやすくいうと、長い一つの線みたいなもの。同じ病気でも症状はその両極端で、大きく違います。軽い子もいれば重い子もいる。そのなかのたった一つの経験を見たり聞いたりして、“心配……”と落ち込んでしまうお母さんが、本当に多いですね。自分の子どもがその線のなかで今どのあたりの状態にあるかは、やはり専門医を受診しなければ分かりません」 インターネットで検索すれば、ある程度の情報を受け取ることができる便利な世の中。だからこそ、すべての情報を鵜呑みにすることなく冷静に対処して欲しい、と言います。 「もちろん、調べること自体は悪いと思いません。私が声を大にして言いたいのは、本当にケースバイケースなので、不安になりすぎるのもよくないし、過信しすぎるのもよくない。“これはいろいろなうちの一つのケース”だと思って、ネットの記事を読んで欲しいんです。まずは、何よりも早く受診を!」 心配だったら、小児科を受診し、先生に状況を聞くこと。不安を溜め込まないことが大切です。