ピアノ
音楽・芸術など、クリエイティブな分野はAIには表現が不可能と思われがちですが、今後、高度な学習能力を持ったAIは、ヒトが感動するのはどのような絵のタッチ、どのような演奏方法か…を正確に見つけ出せるようになると言われています。 しかし、商業的にはAIの作品がよく売れるようになったとしても、自分でピアノを弾く、家族や友人の演奏を聞く、といった音楽本来の楽しみ方は消えることはないでしょうし、むしろ増えていくのではという予想もされています。
プログラミング
全国の小学校で2020年から、中学校では2021年からプログラミング教育が必修化されます。 今後ますますIT社会が広がり、AIに仕事を奪われるといる予測の反面、完全に普及するまでには人間のプログラマーの力が必要。今後、全国でのべ70万人以上の人材が不足するとも言われています。 これに危機感を感じた国が、広く全国の子どもたちがプログラミングに慣れ身近なものであることを理解できるよう、必修化を決めました。 これを先取りする形で、プログラミングを楽しく学べる子ども向けの教室が続々とオープンしています。学校で習うのだから、通わなくても…と思うかもしれませんが、もし子どもが興味を持っていれば、どんどん伸びていくことができるので、しばらくは試してみて損のない分野といえるでしょう。一度体験教室などに行ってみるのも良いですね。
まとめ
今回は、子どもたちが社会に出る頃を予測し、学校の勉強以外の習いごとがどのように役立つのか考えてみました。
ただ、習いごとは、将来なんらかのリターンを得るためだけにやるものではありませんよね。好きなことに夢中で取り組む経験、少しハードルの高いことに挑戦する勇気、失敗した時のくやしさ、うまくいった時の達成感、学校とは違う友だち関係…など、子どもの世界を広げ、心身をゆたかにしてくれるのも、習いごとの大切な役割です。
将来のことも考えつつ、お子さんの好きなことや興味のあることを生かした習いごとが続けられるといいですね。
取材・文/高谷みえこ