夫ではなく妻を契約者にすると保険料が割安に!

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いざ学資保険に加入する際には、主に2つの留意点があるといいます。 「ひとつは、契約者の問題です。妻に収入があれば妻も契約者になれますが、夫婦共稼ぎの場合、夫ではなく妻を契約者にすることで保険料が割安になるケースが多いです。学資保険は死亡保障を兼ね備えており、その部分において、男性よりも女性のほうが長生きで死亡率も低いため、夫婦同じ年齢でも安くなるのです。妻のほうが歳下であれば、さらに保険料が割安になりますよ」

 

もうひとつは、中途解約の問題。途中で解約すると、ほぼ間違いなく損をするそうです。 「解約した時点での解約返戻金を手にできますが、その金額は払い込んだ保険料を下回るケースがほとんど。確実に満期まで続けるために、家計に無理のない保険料を設定するようにしましょう」

 

 

ファイナンシャルプランナー竹下さんおススメの学資保険5

最後に、竹下さんにおススメの学資保険を5つ挙げてもらいました。参考にしましょう。

 

◆日本生命「ニッセイ学資保険こども祝金なし型」 保険料の払込期間は5年、10年、学資年金開始時までの3種類。「こども祝い金なし型」はこどもの年齢0~6歳、「こども祝金あり型」は0~2歳まで入れる。

 

◆ソニー生命「学資保険(無配当)Ⅲ型」 学資プランは、円建て、外貨建ての2タイプ。学資保険は、中学・高校の入学費用等にも総合的に備えるⅠ型、18歳や22歳などにまとまった資金を受け取れるⅡ型、大学進学後から5年継続してまとまった資金を受け取れるⅢ型がある。

 

◆住友生命「スミセイのたのしみキャンパス」 子どもの教育資金に役立てることのできる、年金のしくみを活用した学資積立保険(個人年金)。入学金や諸費用に備えて、第1回年金は基本年金額の倍額、2回目以降も4年間年金を受け取れる。月換算保険料が1万5000円以上となると、保険料割引制度によって受取率がアップする。

 

◆明治安田生命「明治安田生命つみたて学資Ⅰ型」 保険料の払込みは、教育費の負担が比較的軽い時期に完了(10歳または15歳払込満了から選択)。保険期間は21年で、子どもの年齢0~2歳のとき、保険料払込期間は10歳および15歳から選択。子どもの年齢が0~6歳のときは15歳となる。

 

◆第一生命「5年ごと配当付こども学資保険mickey(C型)」 子どもが17歳または18歳の契約応当日に生存時に第1回の学資金が支払われ、以降、1年後から3年後までの年単位の契約応当日に学資金が支払われる。さらに、保険期間満了時には満期保険金が支払われる。契約者が6つの事由(①がん、②急性心筋梗塞、③脳卒中、④要介護状態、⑤身体障害状態、⑥死亡)のいずれかに該当した場合、以後の保険料の払い込みは免除となる。

 

教えてくれたのは… ファイナンシャル・プランナー 竹下さくらさん 兵庫県神戸市生まれ。慶應義塾大学商学部にて保険学を専攻。損害保険会社、生命保険会社勤務を経て、1998年にFPとして独立、現在に至る。「なごみFP事務所」を共同運営。主に個人向けのコンサルティングに従事し、講師・執筆活動なども行っている。二児の母。『「教育費をどうしようかな」と思ったときにまず読む本』(日本経済新聞出版社)『「奨学金」を借りる前にゼッタイ読んでおく本』(青春出版社)など著書多数。