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毎晩続く夜泣きにいつまでつき合えばいいの…!?トイレトレーニングが終わらない…!など、育児の悩みはつきません。

 

どうしてもうまくいかない…。自分を追いつめそうになったとき、ほかの国の育児事情に目を向けてみませんか?

 

日本ではあたりまえとされていた育児論も、意外と海外では誰も知らなかったなんてことも。視野を広げることで、気持ちがラクになるかもしれません。アメリカと日本での育児経験をもとに、ぜひ知ってほしい、海外の育児情報を定期的にお伝えします。

 

[過去の記事はこちらから]

第1回|

密室育児はもう限界…!でもアメリカは低月齢でも毎週、外出だって?

第2回|

隠れたキッズメニュー注文でスタバが親子のオアシスに!

第3回|

この夏ついに日本でも解禁の”液体ミルク”!そのメリットや上手な使い道は?

第4回|

米国ワーママの必需品"さく乳器"で母乳育児にもう悩まない!

第5回
アメリカの離乳食事情


小児科医おすすめの市販品「ライスシリアル」でスタート


離乳食がスタートすると、ママの忙しさもアップ。離乳食を作る手間は増えるし、頑張って作っても食べてくれなくてイライラ…!なんてこともありますよね。しかし、アメリカのママたちはそうしたイライラと無縁なのだとか。今回は、アメリカの離乳食事情をのぞいてみましょう。

日本では離乳食のスタートは生後5〜6か月ごろからと言われていますが、アメリカのママたちも同様に、生後6か月ごろから子供に離乳食を与え始めます。

 

最初に与えるものは、なんと市販品のライスシリアルというお米のシリアル。ふんわりとしたパウダー状のシリアルで、お湯やミルクで溶くだけでやわらかいお粥状になるものなんです。使いたい分だけふやかすことができるので経済的なうえ、離乳食初期の少ししか食べない期間にも与えやすく、食べなかった時の精神的なダメージも少ないです。

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▲鉄分やミネラルも含まれています

アメリカ在住のママに話を聞いてみると、「小児科の先生から、まずはライスシリアルを使うといいと勧められました。”手作りしても食べないことが多いし、それで落胆したりイライラしたりするよりは、楽でいいわよ”と言われました。お湯で溶かしてみるとおかゆに近い感じもして、子どもも喜んで食べていたのでずっと使っていました」とのことでした。

 

ちなみに、ライスシリアルは日本でも通販で手に入ります。一番有名なのはGerberというブランドのもので、ライスシリアルのほか、オートミールやいくつかの穀物をミックスしたシリアルもあり種類はさまざま。日本の市販の離乳食にもお湯で溶くだけで食べられる粉末のおかゆもあるので、それを代わりに使うのもいいかもしれません。

 

アメリカ在住の日本人ママもはじめは離乳食の考え方の違いに驚いたよう。

 

「こちらでは離乳食のスタートが加工食品からのスタートで、しかもお医者さんから支持されることが驚きでした。自分で作るというのはあまりないようで、日本のようにすべて自分で作っていると友達に言うとすごく驚かれます」

 

日本では離乳食は手作りするのが当たり前ですが、アメリカでは少数派。スーパーにはライスシリアルを始め、プラスチックのジャーに入ったものやパウチのものなどたくさんの種類の離乳食が並んでいます。中にはターキーやアボカドといった日本ではあまり離乳食に使わない食材を使ったものも。ママたちはそれらを毎日活用しています。

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▲パウチ型は外出先でも便利

離乳食で市販品を使うことについて、アメリカ在住のママからこんな声がありました。

 

「小児科の先生によく言われるのは”happy mother makes happy kids, that leads a happy family”(幸せなお母さんが子どもを幸せにする。そのことで家族みんなが幸せになる)ということです。私の周りではお母さんが子どもの為に必死になって疲れてしまうくらいなら、ラクをできる所はラクをして、余裕ある育児をするべきだという考えが徹底しています。手作りしても食べてくれず疲れてがっかりするくらいなら市販の物で済ませて、気持ちと時間に余裕を持って子どもと楽しく過ごす方が子どもにとっては幸せなんだと思います」。

 

日本でも段階に合わせて。いろんな味や食材にこだわったものなどいろんな離乳食が多く販売されています。毎日手作りすることに苦しんでいるママは、無理せず市販のものも取り入れてみるのもいいかもしれません。

 

栄養バランスや食材の順序より「楽しさ」が一番!


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離乳食の本を見ると、炭水化物、タンパク質、ビタミン・ミネラルをバランスよく与えるようにということや、何ヶ月にはこれを食べさせましょうといった情報がいっぱい。本の通りにしなくちゃと頑張って、思うように進まず苦しんでいるママも多いと思います。 

 

アメリカではシリアルに慣れた後は、さつまいもやにんじん、かぼちゃなどの野菜、バナナやピーチ、洋ナシなどの果物と進みます。また日本では離乳食中期から与える赤身の魚や肉も、鉄分補給のために離乳食初期から食べさせてよいという考えも。

 

ただそれらも決まっているわけではなく、「小児科の先生から、”離乳食はいついつまでにどの食べ物が食べられるようにするということはなく、何か月になったらどれだけの量を何回食べなくてはならないということもありません。楽しんで食事をすることが大切なので嫌がったらあきらめてOKです”と言われ随分気がラクでした」というママも。1歳のころに1日3回、軟らかいけれど大人と同じようなものが食べられることをひとつの目安とすればいいそうです。本のようにうまく進められなくて悩んでいるママは、参考にしてみてくださいね。

 

食事が子どもの体を作ると思うと、できるだけ手作りして栄養のバランスもよいものを…と思ってしまいますよね。でも頑張りすぎてママが疲れてしまう場合には、市販のものに頼るのも、栄養バランスを完璧にできなくても決して悪いことではありません。食事は毎日続いていくもの。赤ちゃんと一緒に楽しめるよう、アメリカのやり方を参考にママの負担になり過ぎないやり方を見つけてください。

 

文/阿部祐子