脳を知れば解決!家族の片づけお悩み
読者から寄せられる収納・片づけのお悩みは、脳の使い方しだいで解決できる!?イライラを解消し、家庭円満、しかも家族を片づけ上手に導ける考え方、実践法を教えてもらいました。
片づけてくれない家族についイライラしてしまう…
自分の頑張りを自覚して客観性を取り戻す
イライラの原因は、家族への依存心と理解できないことへの怒り。けれど自分の気持ちを理解してほしいとか、自分の思いどおりにしようなんてムリなんです。
だからまず、自分をほめる項目を10個あげて、自分で自分をほめてあげましょう。すると、ネガティブ脳が切りかわり、相手との関係を客観視でき、片づけてくれない理由が見えてくるはず。
時間がない?ルールが決まっていない?づけにくい?理由を見つけたら、あとは冷静に対処するだけ。
物を捨てることができずいつのまにかゴチャ部屋に…
ムリに捨てる必要はなし!でも見直し&整理は大事
捨てられないのは、頭の中で先の予想や優先順位をつけられないから。そういうタイプの人は、紙に優先順位と理由を書き出して、具体化するクセをつけましょう。定期的な見直し&整理を習慣にすれば、自然と記憶力や思考力も強化されます。
ただし、愛着のあるものをムリに捨てる必要はありません。そのものを見て「思い出す」という行為が、記憶力を刺激するため、とてもいい脳トレになるんです。ときには過去を振り返ることも、脳には必要なんですよ。
どうやって子どもに片づけを教えればいい?
一緒に片づけて片づけきった状態を見せる
子どもは母親のしていることをまねして覚えていく生き物。だから、一緒に片づけて、作業の模範とキレイになった完成形をしっかり見せることが大切です。
ダラダラしたり中途半端にせず、ひとつひとつの行動をきちんと終わらせることで、頭の中の思考を切りかえる力も育ちます。これがのちに判断力や段取りを考える力にもつながりますよ。
そして、片づけているときは、その場で、こまめに、事実を「ほめる」こと。片づけるのはいいことなのだと自覚し、喜ぶことが、子どもの脳にもいい栄養になります。
どうしていつも元の場所に戻せないの?
口で言う(聴覚)より 目に見せて(視覚)伝える
これは、現代人の記憶力の低下が原因。出したときの状態や元に戻す作業を頭の中でイメージできないんです。
だから、あれこれ言葉で指示するのではなく、一緒に片づけをして見せるのがいちばんの近道。特に男性や子どもは視覚記憶にくらべて聴覚記憶が苦手なことが多いため、言葉での注意は、ほぼ脳に届いていないと思って間違いナシ(笑)。
また、声かけするタイミングも重要。いきなり注意するのではなく、ちょっとおしゃべりしてからなどワンクッションおいて、脳をリセットしてから話し合いましょう。
大ざっぱな夫と几帳面な私うまくいく方法ってある?
とことん話し合って"共通ルール"を再構築しよう
子どものころに身についた価値観や習慣は、なかなか変えにくいもの。だからこそ、夫婦はよく話し合ってルールを決め、それを「共有する」ことが大事です。
特に働き盛りの男性は、仕事脳に染まっていて、家事や育児を同時に処理するのが難しい生き物だと理解して。話し合うのは、疲れや記憶がリセットされて脳コンディションがいい朝や週末がオススメ。
ネガティブな言葉は脳の働きを鈍らせるので、会話の中で使わないように気をつけましょう。
忙しくてイライラしたときほど脳を育てるチャンス!
脳には、思考、感情、運動、聴覚、視覚、伝達、理解、記憶を司る8つのエリアがあり、人はそのバランスをとって暮らしています。
なかでも、ワーママは、家事、育児、仕事とマルチタスクをこなし、あらゆるジャンルの人々と交流するなど、つねにどのエリアもフル回転している最強の人。今ほど脳が鍛えられ、成長している期間はないと思えば、忙しくてイライラすることがあるとしても、なんだかおトクな気がしてきませんか?
ストレスをためずに、うまく頭を使えば、女性は家族を上手にコントロールできるはず。わが子を片づけ上手に育てることもけっして難しくはないと思います。