乳幼児や園児のパパ・ママが気をつけるべきこと


赤ちゃんや小さい子のパパ・ママが、カフェインで子どもに害を与えないようにするには、次のようなことに気をつけると良いでしょう。

 

|初めて食べさせる時は様子を見ながらごく少量

ココア味のドリンクやチョコレート入りのパン・お菓子などは、1歳代向けにもありますし、上の子がいると一緒に口にする機会が多いでしょう。甘いものはつい多めに食べてしまうことが考えられますが、一番最初に食べる時は、体質的にカフェインが合わない可能性もありますので、いっきにあげないで、少しずつ様子を見ながら食べさせてあげて下さいね。

 

|コーヒーなどを置きっぱなしにしない

パパ・ママも、タバコやアルコール・薬品などの誤飲には十分気をつけていると思いますが、うっかりコーヒーや濃い緑茶(玉露など)を子どもの手の届く場所に置きっぱなしにしないよう気をつけましょう。伝い歩きくらいの赤ちゃんは、大人が美味しそうに飲んでいるものは口にしてしまう可能性大です。

 

|エナジードリンクは対象年齢に注意

自動販売機で普通に買えるエナジードリンクでも、カフェイン含有量は多いものでは300mgほどあり、通常18歳未満は飲んではいけないことになっています。 薬局などで売っている子ども用の栄養ドリンクはノンカフェインなので、風邪などでしっかり食事がとれない時などに飲むのは問題ないと思います。ただし、飲んでもいい年齢は1歳・3歳・5歳など、商品ごとに大きく異なるのでよく確認してくださいね。

 

|デカフェ・カフェインレス・ノンカフェインを選ぶ方法も

子どもが、ママやパパのコーヒーを少しだけ分けてもらい、ミルクをたっぷり入れて飲む…などは、ほほえましい姿ですが、毎日の習慣になってしまうのは少し心配ですよね。 ワシントンポスト紙に掲載された記事の中で、ボストン小児病院小児睡眠障害センター所長は、「因果関係は不明だが、早くからカフェインを摂取していた子どもたちに、成長後、アルコール摂取や喫煙などが常習化する傾向が見られる」と述べています。 国内のコーヒーメーカーからは「6歳以上なら(体重によるが)少量のコーヒーは大丈夫」という見解も出ていますので、子どもにちゃんと理由を話し、「たまには一緒に飲もうね」というのならOKかもしれませんが、心配であればはじめから「デカフェ」「カフェインレス」を選ぶのも良いかもしれません。

 

まとめ


今回は、子どものカフェイン摂取のめやすについて調べてみました。 大人も、安全な摂取量の範囲で嗜好品としてコーヒーなどを楽しむのは、体質的にカフェインに弱い人でなければ神経質にならなくても良さそうですが、「コーヒーでは起きていられない!頭がすっきりしない!」という場合は、強いカフェインのドリンクやサプリに頼ってしまいがち。エスカレートすると過剰摂取につながり、過去には死者も出ています。 疲れをカフェインでごまかすのではなく、ゆっくり睡眠と休息を取り、体をいたわってあげるのが大切です。 子どもの場合も、チョコレートやココアなど、子どもの好きなものにもカフェインは含まれますが、ついつい多く食べてしまいがちなので、エスカレートしないよう、大人が十分気をつけてあげて下さいね。 

取材・文/高谷みえこ

参考:厚生労働省【食品に含まれるカフェインの過剰摂取について】 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html

内閣府食品安全委員会【食品中のカフェイン】 https://www.fsc.go.jp/sonota/factsheets/caffeine.pdf