学校の必修科目として、誰もが受けたことのある「体育」の授業。しかしクラスには運動が苦手な生徒もいて、好き嫌いが分かれる科目でもあります。苦手意識が芽生える原因や、運動の楽しさを知ってもらう工夫にはどういったものがあるのでしょうか。
体育の授業は『教育』ではなく『測定』!?
今年6月、ネット上で「体育の授業」について議論が交わされていました。発端は、「体育は『教育』ではなく『測定』しかしてない」という1人の声。「体育教師は『この生徒はできるのか? できないのか?』という判断しかしておらず、“できない生徒”への指導を全くしていない」という意見から始まりました。
この意見に対して賛同の声が続出。「運動神経=正義みたいで、苦手な子を好きにさせようとしてない。“教育”なのに教えても育ててもくれない」「他の教科はある程度できるまで指導してくれるのに、体育だけはマジでほったらかし」「『できるようにならなくてはいけない』って意識を植えつけられるから嫌いになる」などの声が上がっており、体育で苦い経験をした人はかなり多いようです。
しかし、中には「ちゃんと指導を受けた」との声も。「私の担任だった体育教師はよく指導してくれました」「これはあたった先生が悪かったんじゃ…」「ウチは苦手な子には別メニューを割り振ってくれるいい先生だったな」といった意見のほか、「体育にも学習指導要領があるから、要領に沿っていれば測定ばかりにはならないはず」と具体的な指摘も上がっていました。