思春期の娘への接し方のポイント
それでは、パパやママは、こういった子どもの変化をどのように受け止めると良いのでしょうか?具体的な対応、接し方を考えてみます。
大目に見るところと、絶対ダメなことを区別する
思春期の女の子を持つママに、最近のお子さんの様子で気になることを尋ねてみると、「髪型や服装を気にしすぎる、お金をかけすぎる」「友達との飲食やお菓子を買うことが多過ぎる」「言葉遣いが悪い」などが多いのですが、これらを全部やめさせようと思っても到底無理ですよね。 「ママはもう少し控えてほしいと思ってるよ」などと伝えるのにとどめ、少し「大目に見ること」の範囲を広げてあげましょう。 反対に、お酒やたばこなどは、「何があってもダメ」ときっぱりと制止することが必要です。
愚痴は聞くだけでOK
「テストが近いのにノートがまとまっていない」「部活がキツイ」などの理由で子どもがイライラしているときに、「だったらこうすればいいじゃない」とアドバイスしても、「そんなのわかってる」「でも○○だから」と素直な返事が返ってこず、口論になってしまう…という話もよく聞きます。 こういうとき、子どもは解決方法を教えてほしいのではなく、ただ自分の大変な状況を誰かに聞いてほしいだけという場合があります。 夫婦など大人同士でも言えることですが、親から子どもに対しては特にやってしまいがちなので、早めに「これは愚痴だな」と気づいて、共感的に聞いてあげるように切り替えましょう。
アドバイスは友達ともめたときがチャンス
では、ママから見て「最近こういうところがちょっと…」という心配は、どうやったら上手に伝えられるでしょうか? 女の子の場合、小学校高学年あたりからは学校で友達と衝突することも増えてきます。もし、落ち込んでいたり、悩んでいたりすることがあれば、まずはていねいに話を聞いてあげて下さい。 そして、落ち着いてから、「ママはこういうところがちょっと心配なんだ。だから、○○してみたらちょっとうまくいくんじゃない?」とアドバイスしてみると、話を聞いてくれる可能性が高いです。 その場でやりとりすると口論になりそう…と自信がなければ、手紙で書いてみるのもいい方法ですよ。
早め早めに対応をアップデート
小さい時は、両親の考え方がすべてだった子どもも、少しずつ成長するにつれ、それ以外の価値観を知り、やがて自分自身の判断基準を形成していきます。思春期はまさにその真っ最中なのですね。 パパやママは、法に反することや「絶対にこれだけは!」といういくつかの点以外は、こうと決めつけずに、子どもの選択肢を増やすお手伝いをするつもりで接するように対応を切り替えていくと良いでしょう。 特に、パパから娘に対する接し方は、「ちょっとお姉さんになってきたな」と思ったら、まだ子供っぽいところが入り混じっている時期から、早め早めに対応をアップデートするよう心がけると、切り替えがスムーズだと思います。