K-POPダンスの練習動画が、めちゃくちゃ分かりやすい!と人気のYouTuber・じゅりっこさん。今でこそ、その人気が確立されてきましたが、じつはダンスを職業にしようとしてからYouTuberとして活動するまでは、紆余曲折がありました。
そんな彼女のYouTubeへの向き合い方を伺うと、「バズる」のは偶然ではなく必然なのでは?と思えてきました。SNS上で誰でも有名になれる時代だからこそ、地道な努力が実を結ぶ。そんなことを教えていただいた気がしました。
ダンスを趣味から職業とするまで
—— ダンスにハマったきっかけは?
じゅりっこさん:
5歳のころからダンスを習っていました。いちばん最初は浅田真央さんに憧れてバレエをやりたかったんですけど、当時自宅近くにバレエスタジオがなかったので、ジャズダンスのスタジオに通っていました。小学生になってダンスとバレエを始め、どんどんハマっていきました。高校生くらいからは、ヒップホップを始めました。
—— ダンスを職業にしようと意識したのはいつ頃でしたか?
じゅりっこさん:
ダンスなしでは、私は何者にもなれない。そんな思いは常にあったかもしれません。
5歳のころからダンスをしていて、ダンサーになりたい願望は当時からあったはあったのですが、そのときはかわいい服着て踊るのに憧れている、くらいの感覚で。高校を卒業したくらいから、職業としてのダンスを意識し始めました。
ダンスの専門学校に入学し2年間ダンスを学んだのですが、卒業後就職となったときに、ダンス業界は就職における需要と供給のバランスがあまりよくないという実情を思い知らされて。ダンスを職業にしたい人に対して、働ける場所がとにかく少ないんです。なので、卒業後はダンスの仕事とアルバイトを掛け持ちし、何とか食い繋いでいた、という状態でした。
—— その頃からYouTubeを?
じゅりっこさん:
いえ、初めはダンスインストラクターとして働いていました。徐々にインストラクターのお仕事が増えて、2019年の年末に初めてダンスだけで生活できるようになったんです。ですがその矢先に…コロナ禍のパンデミックがあって、とたんに無職に…。「初めてダンスで生活ができる!自分もこれでダンサーの一員だ!」と、思えた途端、全部仕事がなくなりました…。まるまる3か月ぐらい無職の状態でした。
—— それは大変でしたね。
じゅりっこさん:
アルバイトも辞めたばかりで貯金もなくて、大変でした。自分のダンスを披露したいという思いで、それまでもたまに動画を投稿していたりはしましたが、少しずつインストラクターの仕事が増えてきたのでYouTubeは更新していなくて。でもそのインストラクターの仕事もなくなり、いよいよ無職となってしまった…。「この生活をどうにかしなきゃ!」と、自宅で踊り始めたのが、YouTubeを本格的に始めたスタートでした。