2010年、日本テレビの『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』でマラソンランナーを務めたはるな愛さん(49)。翌年に東日本大震災後が起こると、被災地や避難所を回って被災者を励まし続けるなど、活動範囲は広く、最近は「持続可能な開発目標」といわれる「SDGs」にもコミットしています。こども食堂や障がい者、性的少数者への支援にとどまらない、どんな活動をしているのでしょうか──。
「今の自分たちがよければいい」はダメ
── SDGsについては、どんなことをしていますか?
はるなさん:
最近は「タドれるチョコ」というチョコレートのアンバサダーを務めました。
三軒茶屋にある電力小売り会社さんが立ち上げたもので、1枚あたり100円相当が各カカオの産地の団体に送られます。
その応援金が実際にきちんと現地の団体に届いたことを、電力会社の技術を使ってたどることができる仕組みに共感して、お手伝いしました。
── このような取り組みをするきっかけはありましたか?
はるなさん:
やはり今の自分たちがよければ、便利ならいいという考えや生活は改めなければいけないと、こども食堂の支援を通してわかりました。
次の世代や時代へとつながる環境作りが大切で、リサイクルや森林伐採の問題も意識するようになりましたね。
最近は自宅で家庭菜園を始め、生ごみ処理機を購入し、肥料にしてごみの量を減らすようにしています。
よく海辺を散歩しますが、そのときに見つけたごみも拾うようにして自分の足元からできることもやっています。
50代なのに生き生きとしている!
── 今年50歳になりますが、抱負や目標があれば聞かせてください
はるなさん:
50歳ではなくて、50カラットと言ってください(笑)。数字が増えるほど輝きが増すでしょう?
先日、振付師のakaneさんが考案したバブリーダンスを10代の女の子と一緒に激しく踊りましたが、これからも年齢に左右されない活動をしていきたいですね。
“はるな愛は50代なのに、あんなに生き生きしている!”と言われることが目標です。
子ども食堂や性的少数者、SDGsの活動もよりポピュラーにしたいと思います。
例えば、寄付はしたいけれど、どこにすればいいかわからない。ボランティアに参加したいけれど、どこに行けばいいかわからない、とミスマッチが起きていることが多いです。
私がその間を取り持ち、心あるみなさんがうまくマッチングして世の中がよりよくなればと思っています。
PROFILE はるな愛さん
1972年大阪府生まれ。2009年「ミス・インターナショナル・クイーン」優勝。’10年「24時間テレビ」のマラソンランナーに。‘21年東京パラリンピック開会式出演。タレント、ボランティア活動の他に、東京都内で飲食店を3店舗経営。
取材・文・撮影/CHANTO WEB NEWS 写真提供/はるな愛