楽しみながら″生きる力”を養うモンテッソーリの教具


モンテッソーリ・メソッドでは、「感覚」、「数」、「言語」、「文化」、「日常生活の練習」の5つの領域で教具が用意されています。はさみなどの道具類や、紙や木などを使って手作りした教具もあり、さまざまな教具に触れ、自分で活動することで能力を伸ばしていきます。

 

感覚を洗練させる

視覚、触覚、聴覚、味覚、嗅覚に刺激を与えることで、五感をとぎすませていくために使われます。

ピンクタワー

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タワーを構成する10個のパーツはすべて立方体で、色はピンク1色に統一。ほかに興味が移ってしまわないよう、あえてシンプルに作られています。大きい立方体から順に積み重ねていくとピンクのタワーができます。立体を2つずつくらべて大きさの順に積んだり並べたりしながら、大きさの感覚をつかみます。順番どおりに積まないと倒れることも学びになります。

 

文化に親しむ

自然、人文、社会など身のまわりのことに関心をもち、自分とどうつながっているのか体験をもとにして考えます。

太陽系の惑星

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モンテッソーリが大事にしているのが、体験をもとにして考える「文化」の領域。子どもたちの「なに?」「なぜ?」に答えていきます。「太陽系の惑星」もその活動のひとつ。教員が宇宙の始まりを話して聞かせるところから始まります。実際に、太陽系の惑星をタペストリーに並べてくっつけながら、宇宙や地球について学びます。

 

日常生活の練習を

はさみで紙を切ったり、ひもを結んだり、ピッチャーの中身をコップに移したり。本物の道具を使いながら、日常生活に必要な動作を練習します。

切る

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はさみは子どもサイズですが、本物を用意。慣れないうちは正しく持つだけでひと苦労でも、毎日やることで指先をコントロールできるように。慣れてきたら、長く直線を切る、波線を切る、曲線を切る…など、段階を追って練習していきます。「切る」という同じ活動を繰り返すようでも、中身は違います。少しずつ進歩していくのです。

 

 


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