母の言葉で家事をひとりで抱えこんでいた自分に気づき家族を頼ることに
「ママはいつもひとりで大変だからね、私が手伝ってあげるの!」
慣れた手つきでほうきを持ち、妹の食べこぼしを掃いていく長女。食器のあと片づけも渋々行うようすはなく、むしろ家族の一員として姉妹で家事を楽しんでいます。
小さな協力者が奮闘中に、米澤さんは台所で3日分のおかずを手ぎわよく作りおき。まさに時短家事の達人のようですが、今に至るまでには苦労も多かったそうです。
「長女の出産後、家事が思うようにはかどらないいらだち、社会からの孤立感に疲れきってしまいました。〝このままじゃダメだ〟と、あせって仕事を再開した私に、母が 『今は人生でいちばん大切な仕事をしているんでしょう。何でも自分で抱えこまないで』と。 その言葉で、弱みを隠し、背負いこんでいた自分に気づかされました」
以来、素直に周囲に協力を求めるようになったことで家族の理解も深まり、今では積極的に家事参加してくれるように。そのあいだ米澤さんは得意な料理を前倒しし、家事の負担を上手に分散。頑張りすぎることなく、日々の家事を効率的にこなしています。
米澤さんの家事の履歴書
家事歴
小学生のころから家事にいそしみ早20年。出産を機に、料理にはより腕を振るうように。
好きな家事
大好きな祖母の手料理をきっかけに、料理好きに。作りおきおかずをいつも用意している。
苦手な家事
出産後は物がふえ、整理・収納に苦戦中。最近は定期的に捨てる習慣づけをしている。
家事のモットーは?
ひとりでムリをしないこと。「自分が苦しくなる前に、夫に〝手伝って〞と、きちんと伝えます」。子どもにも自発的に協力してもらうように促す。
家事の失敗談
長女の出産後、家事・育児をひとりでこなそうとして疲れきってしまう。その経験もあり、今では周囲の人に手伝ってもらう大切さを覚えたそう。
半日前、3日前…忙しい日への家事の集中を避ける前倒しシフトで時短
職業柄、勤務日数や時間帯がまちまち。仕事のピーク時の家事の負担が減らせるよう、家事は計画的に分割したり、まとめて行ったりする。
「洗濯は夜のうちに干すところまで終わらせます」
仕事の時間が不規則だから“小さな協力者”の力も借りて家族みんなで家事を分担
ビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含んだ玄米は、大量に炊いて冷凍ストック。「朝は電子レンジで温めて、おにぎりにすることが多いですね」。みそ汁用に冷蔵庫には昆布のだしを常備。
「これだけでも用意をしておけば、あわただしい出勤前も、気持ちに余裕がもてます」
「ホットサンドは子どもでも食べやすく、具材を詰めれば栄養もとれます。調理中も、ほかの家事が同時にできるので助かります」
充実した献立を作るためおかずはまとめて調理して時短
煮もののほか、ゆで野菜や浅漬けなど、手早く作れる小さなおかずもあいた時間にまとめて調理し冷蔵庫へ。このストックがあるだけで、仕事から帰ってすぐ野菜たっぷりの献立が作れる。
「手を出さない」&「ほめる」で小さな協力者のやる気を高めて時短
子どもが手伝いはじめたら、時間がかかっても途中で手を貸さず、最後まで見守るのが決まり。終わったら思いっきりほめてあげることで、子どもたちが自信をもって家事に参加できる。 仕事がある日は常備してある作りおきおかずを活用し、台所仕事は最低限に。 日によって力の入れどころ、抜きどころにメリハリをつけることで、家事を円滑に進めています。
家族に頼り、家事もストレスもためこまないことが大切です
素直に周囲に協力を求めるようになったことで家族の理解も深まり、今では積極的に家事参加してくれるように。そのあいだ米澤さんは得意な料理を前倒しし、家事の負担を上手に分散。頑張りすぎることなく、日々の家事を効率的にこなしています。