ほうれい線ができやすい人の特徴
ほうれい線ができやすい人の5つの特徴

「ほうれい線は、できやすい人とそうでない人がいます」と、皮膚科専門医の土屋佳奈先生。今回は、ほうれい線ができやすい人の特徴を解説します。美容に気をつかうだけでなく、食事や生活習慣なども関係があるようです。

シャワー派の人ほど、ほうれい線ができやすい?

自分はほうれい線ができやすいタイプなのかどうか、気になりますよね。まずは、下記の項目で当てはまるものがないかチェックしてみましょう。

 

  • 普段あまり運動をしない
  • お風呂のときはシャワーだけで済ましてしまう
  • 姿勢が猫背気味である
  • インスタント食品が多く、肉や魚はあまり食べない
  • 野菜や果物が好きではない

 

いかがでしょうか?上記は、ほうれい線ができやすいタイプの人にありがちな傾向です。これらのどれかに当てはまった人は要注意。では、なぜこれらの傾向がほうれい線をできやすくするのか、土屋先生に話を伺います。

ほうれい線ができやすい習慣とその理由

 1.運動不足は血行不良を引き起こす

ほうれい線は「頬がたるむことで、どんどん深くなっていく」と土屋先生は言います。

 

「このたるみを引き起こす原因のひとつが、顔のむくみ。首や肩の血行が滞ると、顔に老廃物が溜まり、むくみができて、その重さで皮膚がたるんでしまうのです」

 

運動をする習慣があまりないと、全身の血行が滞りがちに。買い物に行くときはなるべく歩くなど、日常的に体を動かすことを意識しましょう。体全体の血行を促すと効率よく首や肩の血行も改善できますよ。

2.シャワーだけは老けのもと

毎日シャワーだけで済ましている人も、運動不足の人と同様に血行不良を起こしやすいです。土屋先生は、このような人も全身の血行促進が大切だと話します。

 

「毎日お風呂に浸かることをおすすめします。ゆっくりお湯に浸かって、全身の血行を促進させましょう」

3.猫背も血行を悪くする

長時間のデスクワークをしていると、つい前屈みになり、無意識のうちに姿勢を悪くする人も多いのではないでしょうか。

 

「首の骨は本来、緩やかなカーブを描きますが、猫背の人はまっすぐな状態に。そのため首周りの筋肉が固くなり、血行が悪くなります」

 

猫背の人は、全身の血行が滞り、運動不足の人やシャワーだけの人と同様にむくみができやすくなります。日常的に運動を心がけたり、お風呂に浸かったりして、血行をスムーズにしましょう。

4.肉や魚を食べないと、たんぱく質不足に

ほうれい線を深くするたるみは、食生活にも関係していると土屋先生は言います。

 

「肌のハリや弾力は、たんぱく質である『コラーゲン』『エラスチン』が支えています。これらが不足すると、皮膚が緩んで、たるみが生まれるのです。たるませないためにも、たんぱく質を多く含む肉や魚をしっかり食べましょう」

5.野菜や果物のビタミンが肌のハリを守る

ほうれい線予防では、野菜や果物もバランスよく摂ることもポイントのようです。

 

「抗酸化作用のあるビタミンACEが含まれた野菜や果物はオススメ。皮脂によって活性酸素が生まれると、肌を傷つけて『コラーゲン』や『エラスチン』の働きを阻害します。この活性酸素撃退するために、抗酸化作用のあるビタミンを摂るといいのです」

 

土屋先生に聞いたおすすめの野菜や果物は、こちらです。

ほうれい線予防に効く食材
ほうれい線予防にはビタミンA・C・Eが効果的

【ビタミンA・C・Eを豊富に含む野菜や果物】

ビタミンA:にんじん、ほうれんそう

ビタミンC:緑黄色野菜や果物全般

ビタミンE:ナッツ類、かぼちゃ


仕事に家事や育児で、自分のことは後回しになってしまいがちですよね。でも、これまでの習慣が、無意識のうちにほうれい線を濃くしているかもしれません。でも、ほんの少し生活を改善するだけで、いつまでも年齢を感じさせない素敵な笑顔でいられるでしょう。

 

PROFILE 土屋佳奈さん

皮膚科専門医。東京医科大学卒業後、東京女子医科大学皮膚科医局に入局。現在は、つちやファミリークリニック浅草院 院長を務める。肌そのものの力を信じ、トラブルのない肌を目指す診療を行っている。http://tsuchiya-family-asakusa.com/ Instagram(@dr.kana_tsuchiya)でも情報を発信。

取材・文/廣瀬茉理 イラスト/かりた

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