滋賀のお土産3選「まるで『信楽焼のたぬき』な最中も手土産にピッタリ!!」

かわいいものを探すのが大好きな文筆家の甲斐みのりさんに「かわいい」「おいしい」「心に残る」の3拍子がそろった“手渡したら確実に喜んでもらえる”ご当地のおみやげを「3つだけ」厳選してもらう連載。

さらに、忙しいママたちのために、3つのうち、少なくとも1つは必ず「遠方からもお取り寄せできるもの」を選んでもらいました。「忙しくてご当地に行っているヒマがない！」というママでも、手に入れることができますよ。

今回の記事で甲斐さんがご紹介してくれるのは、“郷土菓子からご当地パン屋さんのお菓子までどれもかわいい”【滋賀県】のおみやげ3選です。

＼甲斐みのりさん的／「滋賀」のお土産

日本のほぼ中央に位置する滋賀県は、県土の1/6を日本最大の湖・琵琶湖が占めています。内陸県ではありますが、豊かな水や自然に恵まれ、風光明媚な風景が広がります。

中山道、東海道、若狭街道、北国街道など、重要な街道が通っていたことも、古くからさまざまな食材やお菓子が持ち込まれ、根付いてきたことに関係しています。

歴史的なお菓子から、比較的新しいおみやげまで、滋賀の名物をお楽しみください。

1:【取り寄せ可】糸切餅、糸切よーち／莚寿堂本舗　糸切餅10ヶ入り650円、糸切よーち400円

「お多賀参り」の旅疲れを癒すお菓子として昔から人々に愛されている「糸切餅」。その元祖が、明治12年創業の多賀大社門前にある莚寿堂本舗です。糸切餅は、あんこを包んだ長い棒状のお餅を糸で短く切ったもの。糸で餅を切るのは刃物を使わず悪霊を断ち切る、すなわち平和を意味しているといわれています。また、三本の線は蒙古軍の旗印を表しているといわれており、鎌倉時代に蒙古軍がせめてきたときの勝利にちなんで作られたものです。

「糸切よーち」は、糸切り餅にちなんでビスケットの上に3本線をあしらった、素朴な甘さのお菓子です。

「多賀大社を訪れたときに、ピンクと水色の色の取り合わせに目を見張りました。昔ながらのお菓子にこんな鮮やかな色が使われているんだ、と感動してお土産に。糸切餅はそんなに日持ちがしないので、自宅用に。糸切よーちはある程度日持ちがするので、人に差し上げるため購入。ピンクと水色のデザインにも深い意味があったり、実際にお店に行くと餅を糸で切っているのを見ることができたり。ぜひ現地を訪ねてほしいです。甘さ控えめの素朴な味も魅力です」

糸切餅、糸切よーち

販売店：莚寿堂本舗
滋賀県犬上郡多賀町多賀599
通販：可

2:【取り寄せ可】たぬきもなか／菓子吉舟川　2個760円（木箱入り）

130年と歴史ある地元の甘味店で、国産材料にこだわり一つひとつ丁寧に作られている「たぬきもなか」。たぬきは、「他を抜く」「太っ腹（腹鼓）」に通じることから縁起ものとされているモチーフ。商売繁盛のために店先に置かれている信楽焼のたぬきを見たことがある人も多いかと思います。一つひとつ違う表情に、思わずほっこり。中にはあんがぎっしりと詰まっている、食べごたえのある一品です。取り寄せの場合は、こちらの木箱入り（2個760円、4個1510円）が購入できます。店頭では、1個（250円）単位や紙箱入りの購入も可能です。

「信楽町には、信楽焼のたぬきがいたるところで見られます。そのかわいらしい景色が忘れられなくてこちらを選びました。陶器をお土産にするのは難しくても、最中なら気軽に手渡せます。見た目もチャーミングで、縁起ものなのでちょっとしたお祝いにも。取り寄せできないので、ぜひ信楽旅の際に、お店に立ち寄ってください」

たぬきもなか　　　　

販売店：菓子吉舟川
滋賀県甲賀市信楽町西494-4
通販：可

3:【取り寄せ可】まるい食パンラスク／つるやパン　12袋入り1100円、6袋入680円

「サラダパン」や「まるい食パン」で知られる創業1951年の老舗パン屋「つるや」のラスク。ベースにはまるい食パンが使われ、素朴でやさしい小麦本来の味と香り、マーガリンのやさしい風味を楽しめます。12袋入りには、プレーン、ガーリック、シナモン、きなこ、よもぎ、黒ゴマ、ブルーベリーの7種類。6袋入りには、ブルーベリー、チョコ、抹茶、イチゴ、トマト、かぼちゃの6種類が入っています。

「ご当地パン店として知られるつるやパンは、私も大好きなお店。パンをお土産にするのは、賞味期限があるためなかなか難しいですが、ラスクが出たときには、これなら気軽に手渡せるとうれしくなりました。さまざまな味が入っているので大勢で集まるときの手土産にも重宝。つるやパンは、名物のパンもお取り寄せできるので、気になる方は合わせて味わってみてください」

まるい食パンラスク