自分の好きなものとシンプルに暮らしているミニマリストのおふみさんに、自身の経験から得た”家を安らぐ場所にするちょっとした習慣”を教えてもらいます。おうち時間が増えて、食事の時間を楽しむために食器にこだわり始めたという方も多いかもしれません。しかし、気がつけば集めすぎて食器棚を埋め尽くすほどに…なんてことも。今は、ミニマルな暮らしをしているおふみさんも食器とのつき合いには試行錯誤されてきたそうです。
シンプルライフにぴったりな「応量器」に憧れたけれど…
応量器(おうりょうき)ってご存知でしょうか。
禅宗の修行僧が使う個人の食器のことで、数種類の器が入れ子状になっているものです。 主食、副菜、汁物など食事一式がその食器でまかなえて、入れ子状になっているために、収納時はお椀ひとつ分になり、場所をとらないシンプルライフにうってつけの器です。
今から7年ほど前、汚部屋状態だったところからものを減らし始めたころ、広い一軒家から1LDKのアパートに引っ越すことになり、食器の見直しをしていました。
それまで備えつけの大きな食器棚があり、旅の行く先々でお土産として食器を買っていたので、どんどん食器の数が膨れ上がっていました。
もちろん引越し先には備えつけの食器棚は持っていけないので、この数の食器をすべて新居に持ち込もうと思うと、自分たちで新たに食器棚を買う必要があります。 大型のものは金額的にも負担が大きく、場所もとります。自力引越しをする予定だったので、引越しの際に思い荷物が増えるのもネックでした。
そこで、食器の数を見直すことにしました。 ひとり暮らしを始めたときに買った100円ショップの器。好きな食器を手にしてからは、ずっと棚の奥で眠っていて、持っているのも忘れていました。 そういった不要な食器を手放していく中で、食器を抜本的に入れ替えてみてはどうかと考えました。