「魔の2歳」とも呼ばれ、お母さん・お父さんを悩ませる子どもの“イヤイヤ期”。「イヤーイヤー」となんでも嫌がる子どもの対応に、お母さんはてんてこ舞いです。そんな“イヤイヤ期”の呼び方を変えようと「朝日新聞」が行ったとりくみに、多くの反響が集まっています。
“イヤイヤ期”の別名が大喜利状態!?
「朝日新聞」は4月3日付の「声」欄に寄せられた投稿をきっかけに、21日付朝刊で“イヤイヤ期”の別名を募集。20日間で500件近い投稿が届き、大きな話題になりました。
「朝日新聞デジタル」では、「ママ(パパ)あのね期」「わけわからん期」「のびのび期」「ふたばのシーズン」など寄せられた投稿を紹介。
ネット上でも、「ハードモード期かな」「クソガ期」「うちの子は“イヤ”じゃなくて“ダメ”ばっかり言ってるから、ダメダメ期」「ママげんなり期。ママが一番しんどいです…」とさまざまな別名が生まれています。他にも「なまい期」「モン期ー」「自暴自期」など、お母さんたちの心境をそのまま表したかのような別名も。
しかし「我が子は全員『イヤー! ヤーダー!』って泣きわめいてたから、イヤイヤ期が一番しっくりくる」「本当に何でも嫌がるからそのままが一番いい」「なんにも言うこと聞かなくて大変な時期だから、イヤイヤ期がシンプルに大変さが伝わっていいと思う」と、“イヤイヤ期”を支持する声も多いよう。
2歳前半で77.3%の子どもが“イヤイヤ期”に!
そもそも“イヤイヤ期”は、それまで“赤ちゃん”だったわが子が自我を持ち始め、自己主張を始める大事な時期。イヤイヤ期の研究を行う博報堂の「イヤイヤ研」が2018年1月に発表した調査によると、子どもの2人に1人は1歳半にイヤイヤ期をスタートさせていることが判明しました。
「魔の2歳」と呼ばれる2歳前半では全体の77.3%、2歳後半でも72.3%がイヤイヤ期に突入します。しかし必ずしも全員が突入するわけではなく、ピークの2歳半でも約4人に1人はイヤイヤ期ではないという結果に。
また親自身が悲観的か楽観的かで、イヤイヤ期の際に感じるストレスは異なってくるという調査結果も。「悲観的にものを考える方」と答えた人のストレス度は39.0%、「楽観的にものを考える方」の人は28.4%と、楽観的な性格の方が感じるストレスが少ないことが明らかになっています。
親まで「イヤイヤ」と言いたくなりそうな子どもの“イヤイヤ期”。違う呼び方をすることで、とらえ方を変えてみるのもいいかもしれませんよ。
文/河井奈津