自分の好きなものとシンプルに暮らしているミニマリストのおふみさんに、自身の経験から得た”家を安らぐ場所にするちょっとした習慣”を教えてもらいます。

 

これまで「定数化」「定量化」という、ものの管理のアイデアをおふみさんに教えていただきました。今回お話いただいたのは「なくても大丈夫だったもの」について。「これがなくちゃ暮らしていけない」という意識を変えることが、身軽な暮らしにつながるヒントでした。

シンプルな暮らしになる魔法の呪文は「それっている?」

もし身軽になりたいけれど、どこから手をつけていいかわからない状態の方がいたら、身軽になれる魔法の言葉があります。

 

「それっている?」という言葉を自分に投げかけると、身軽になれます。

 

一般的に家庭にあるとされているものでも、「それっている?なくても案外いけるかも?」という問いかけをして、実際に別の場所に置いておき、そのアイテムなしでしばらく生活してみて、なくしてみても問題ないようなら手放します。

 

すると、他の家庭にとっては必要でも、我が家にとっては「定数ゼロ」のものとなるわけです。

炊飯器やベッド、ソファなど…なくても生活できたもの

我が家で定数ゼロにしているものの例を挙げてみると、炊飯器、ベッド、ソファ、食器棚、プラスチック製の保存容器など。

 

炊飯器がないというと驚かれますが、案外なくてもなんとかなります。

 

もともと夜は晩酌するのでがっつり白ご飯は食べないことが多く、そうめんやパスタなどの麺好きで、朝はパン派なので、あまりお米を炊いていませんでした。

 

あまり使わない割に炊飯器というのは常にキッチンの表に出しっぱなしにしている家電になります。使用頻度に対して掃除のしにくさや場所の占有具合を考えると、ちょっとお手入れに手間がかかっているかもと思いました。

 

そして、ふと問いかけてみました。「炊飯器っている?」と。

 

例えば食べ盛りのお子さんのいる家庭やお弁当を用意する必要のある家庭では、タイマー機能のついた炊飯器はなくてはならないものだと思います。

 

しかし我が家に関して言えばお弁当も用意しないし食べ盛りの子どもがいるわけでもない。なくても案外なんとかなるのでは?

 

そして実際に炊飯器をシンク下にしまってみて、炊飯器なし生活をしてみました。

 

なければないでなんとかなるもので、むしろ土鍋で炊き込みご飯をつくる機会が増えたり、ダイソーで売っている300円商品の「炊飯マグ」があれば7分ほどでご飯が炊けることがわかり、炊飯器なしでも暮らせることがわかりました。

 

以来、3年以上炊飯器なし生活をしていますが、案外問題なく回っています。

 

こんな風に、よりコンパクトでお手入れのしやすい代替品でなんとかならないか頭をひねってみると、案外それで暮らせることがわかり、ソファやタッパーなども手放してきました。