福井美余さん

こんにちは!メイクアップ研究家・メイクアップ博士®︎の福井美余です。

 

コロナの影響で、マスクが必須となった今、メイクや肌の悩みも大きく変わってきました。最近、メイクレッスンの生徒さんたちから、よく聞くようになったお悩みがあります。それは

 

「マスクをするようになってから、唇がカサカサして疲れて見えるんです…」

「マスクのせいなのか、ほうれい線や口元のたるみで老けて見えるのが気になって…」

 

という、“口元の老け見え・疲れ見え”に関するもの。マスクをしていると人からは見えないのでつい油断しがちですが、マスクを外したあと、ふと鏡を見て思わずギョッとした…なんて経験がある方もいるのではないでしょうか。

 

そこで今日は、唇と口元の簡単ケアで、顔をイキイキ若々しく蘇らせる方法をお伝えします。

「マスクだるみ」は口を動かす頻度が減ったのが原因

昨今のマスク生活によるほうれい線と口元のたるみを「マスクだるみ」と呼んでいますが、その一番の原因は「口元を動かさなくなったこと」です。

 

人って不思議なもので、見えないと思うと、あまり表情を作らなくなるんですね。つまり、顔を動かす機会が減ったことによる筋肉の衰えによって「マスクだるみ」が起こってしまうというわけなのです。

 

この場合、もっとも効果的なのは「顔の筋トレ」です。

 

まず、口角に指を添えて軽く押さえてみてください。そうすると、口元の筋肉に適度な圧がかかります。軽く押さえたまま、口角を上げてニッコリ微笑むと、しっかり口元の筋肉が動くので、想像以上に効果的な「顔トレ」になるんです。

 

1度に10回ほどで十分なので、お出かけ前やお風呂の中、夜寝る前などのスキマ時間にトライしてみてくださいね。

 マスクによるムレを感じたら唇にもしっかり保湿!

福井美余さん

気になる唇の乾燥は、マスクの内側のムレによって起こります。ですから、マスクをしている最中も、水分と油分が奪われないようにしっかり保湿することが大切です。

 

唇も肌と同じように、水分を与える必要があるってご存じでしたか?「リップケア=リップクリームで油分を足すこと」だと思っている人が多いのですが、実はそれだけではまったく潤いが足りていないんです。

 

顔全体に化粧水をつけるときは、唇にも忘れず化粧水をつけましょう。唇に化粧水を浸透させて水分を与えた上からリップクリームを塗ることで、水分も油分もたっぷり行き渡ります。このケアを続けることで、皮むけやカサカサ知らずのプルンと潤うリップになれますよ。

 

マスク生活になってからというもの、「見えないからいいや」と放置しがちな口元ですが、イキイキと輝く笑顔のためにもきちんとケアしてくださいね。そして、鏡を見たときは、キュッと口角を上げて笑顔になることをお忘れなく。幸せな表情で1日をスタートすると、気分が上向きになりますよ!

 

文/福井美余 撮影/かんばやしちあき