高いハードルに挑もうとする心の奥底にあるもの
たぶん、誰だって捨てればいいことなんてわかっています。きっともう使わないし、着られないし、とっておいてもスペースを占領しているだけというのは。 でも、どうしても捨てられない…。 それは、もしかしたら過去への「執着」かもしれないし、モノで自分を補おうとした「劣等感」かもしれない。 自信のなさやストレスを買い物欲を満たしたのかもしれないし、昔のイケていた自分に未練があるのかもしれない…。 「捨てられない」って、本当は行動だけじゃなくて心のエリアの問題で、そこと向き合わないと解決しないと、みんなうすうす気づいています。
言い換えれば、捨てられる自分になることで、「いつか決着をつけなくちゃいけない何か」をクリアしたいのだと思うのです。 だからこそ、いちばん捨てられないモノに挑もうとするし、捨てられない私は「ダメ」だとか、「まだまだ」だとジャッジしてしまう…。 一気に解決してスッキリしたい気持ちはよくわかりますが、いきなり高いハードルを飛ぼうとするのはやはり無謀です。そう思いたくなること自体に、ある種の危うさも潜んでいる。 高いハードルは、当然、飛び越えられない確率も高い。で、挫折するとまた自分に「ダメ」のレッテルを貼って、さらに捨てられない自分になっていく…まさに悪循環です。