Instagramのフォロワー数10.5万人超えの人気整理収納アドバイザー清水幸子さんに、今すぐできる簡単収納テクニックを教えていただきます。

 

今回は、ラベリングの活用法をご紹介します。

 

「ラベリングはできない」と思っている場所も、工作グッズなどを使って作る斬新なアイデアで、実現可能!100円ショップで買えるアイテムで手軽にできるので、お子さんと一緒に作るのもおすすめです。簡単手作り収納で、片づけやすさが格段にアップして、キレイな状態が長続きしますよ。

プラ板で無敵のラベリング収納

もはや片づけの定番ともいえるラベル収納。収納ケースにラベルライターなどでつくったラベルを貼って分類すれば、モノの定位置が格段にわかりやすくなります。しかし、カゴや布などラベルを貼れない場所は、どうしていいかわからず困ってしまうことも…。

 

「我が家は、ほぼすべての収納場所にラベルを貼っていいます。これは私だけでなく、家族全員がどこに何があるのかひと目でわかるようにするため。もちろんキッチン収納にもラベルを貼りたいところですが、食品の収納ケースには、通気性のよいバスケットを使っているため、シールを貼ってもすぐにはがれてしまいます。そこで考えたのが、工作用で販売されているプラ板を使った手づくりのタグです」

用意するモノはプラ板とひもだけなのでとってもお手軽。プラ板は加熱すると小さくなるので、それを加味してつくりたいサイズより少し大きめにカットし、パンチで穴を開けます。それをオーブントースターで数分加熱し、冷めないうちに平らなモノで押さえてすぐに整えれば完成。

 

「あとはその上から、マジックで文字を書いたり、ラベルライターでつくったラベルを貼ればOK。写真のようにバスケットの隙間にひもを通して結んだり、布製品なら縫いつけることもできます」

ゴミ袋は“立たせてラベリング

キッチンでさらにラベルテクを活用したいのが、ゴミ袋。可燃ゴミ用、不燃ゴミ用、サイズ別…と多くの種類がありますが、買ったときの袋のまま重ねて収納していませんか?

 

「重ねてしまうと取り出しづらいので、タテに収納するのがポイントです。ただしゴミ袋はそのままでは立たないので、我が家では工作用などで販売されているプラスチックダンボールと、長めのヘアゴムを使って立てています」

 

収納したいケースよりひとまわり小さくプラスチックダンボールをカットし、両サイドに5㎜ほどの切れ込みを入れてヘアゴムで留めます。これにゴミ袋を挟んで立てて収納すると、1枚ずつスッと引き出すことができてとっても便利!これを袋の種類分用意し、ラベルで分類すれば、さらに使いやすくなります。

 

「ゴミ袋は1種類しか使わない家庭もあるかもしれませんが、ラベリングは、家族全員が家事をしやすくするためのもの。ものの配置が明確になることで、ぐっと暮らしやすくなりますよ。ラベルを貼れないから、ゴミ袋は立てられないから、といって諦めるのではなく、身近なモノを使って何かできないかな?と発想を巡らせて、片づけを楽しんでみてくださいね」

 

ラベリング収納で、日々のちょっとした暮らしにくさを解消すれば、毎日気持ちよく過ごすことができそうですね。

 

PROFILE 清水幸子(しみず・さちこ)さん

1979年生まれ。神奈川県出身。整理収納アドバイザー1級、ファイリングデザイナー1級。KEYUCAスペシャルアンバサダー。元銀行員の経験を活かした業務フローをつきつめた収納方法と、100円ショップのアイテムを使ったアイディア収納で話題となり、Instagramのフォロワー数は10.5万人を超える。史上最年少で整理収納アドバイザー1級を取得した中学2年生の娘、麻帆さんとの初の共著「片づけを楽しむ、好きになる。」(学研プラス)が2021年4月に発売。

取材・文/上野真依 撮影/奥村暢欣