Instagramのフォロワー数10.5万人超えの人気整理収納アドバイザー清水幸子さんに、今すぐできる簡単収納テクニックを教えていただきます。

 

今回伺ったのは、ティッシュや除菌シート、マスクといった消耗品の収納・管理法。

 

買いすぎると収納スペースを占領してしまい、少なすぎても必要なときになくて困ってしまう…。こうした消耗品の在庫管理が、100円ショップに売られているあるモノで、簡単に管理できるんです。

ゴムバンドで留めるだけ!在庫管理テクニック

ティッシュなどの消耗品は、たくさん買っておいたはずなのに欲しいときに限ってストックを切らしてしまがち。慌てて買いに出かけたなんていう経験はありませんか?

 

こうしたトラブルを防ぐため、清水さんが実践していているのが、ゴムバンドを使った在庫管理テクニック。

 

「消耗品のストックを買ったときに2つだけゴムバンドで留めておき、ゴムバンドを外したら買いたすようにしています。家族にもゴムバンドを外したら私に声をかけるよう伝えているので、ストックが切れる前に必ず買いたすことができています。こうして在庫管理のしくみさえつくっておけば、不安でつい買いすぎるのも予防できます」

 

清水家では、ティッシュは6個、除菌シートは3個、ポケットティッシュは10個までというように、買い置きする上限を決めているそう。

 

「我が家は2LDKの55.5㎡のマンション。収納スペースも限られているので、ストック品の買いすぎを防ぐため、あらかじめ適量を決めているんです。

 

これは消耗品に限らず、すべてのモノに対していえること。例えば衣類の場合、半袖のTシャツは5枚、デニムは3枚などあらかじめ数を決めておき、新しく買ったら1枚手放すようにすると、モノが増えるのを防ぐことができますよ」

外袋から出して保管するのがコツ

ばんそうこうなどの細かいものは100円ショップのカードケースに入れて在庫管理。残りが10枚になったら「教えてね」と買いたメモが出てくるしくみにしています。

 

「消耗品のストックすべてに言えることですが、買ってきた袋の状態のまま棚や引き出しにしまわないことが大切です。ティッシュは外袋を外してから収納ケースにしまう、ばんそうこうも箱から出してカードケースにしまうことで、格段に使いやすくなります。買ったときのひと手間が、その後の使いやすさを左右します」

マスクは玄関扉に収納して“持ち出し忘れ”を防ぐ

また、コロナ禍の現在、欠かすことができない消耗品といえばマスク。清水さんのお宅では、マスクの収納ケースを玄関扉につけています。

 

「靴を履いた後にマスクをつけ忘れていることに気がついてリビングに戻るということが何度かあって、『だったら、最初から玄関にマスクがあればいいんだ!』と閃いた収納テクニックです。マスクはプルアウトボックスという蓋が十字になっているケースに入れて収納しています」

 

さらに驚くべきはその設置方法。ケースの裏に超強力マグネットを貼り、磁石の力で扉に直接つけています。

 

「磁石がつかないタイプのドアでも大丈夫。扉にマスキングテープを貼ってから接着剤などで超強力マグネットをつければ、扉を傷つけずに、このテクニックで収納が可能です」

 

取り外しができるので、詰め替えも簡単。超強力マグネットもプルアウトボックスも100円ショップで手に入るので、すぐに取り入れることができます。

 

「ストック品を切らして慌てて買いに行く」、「家を出た後マスクを忘れていたことに気がついて急いで部屋に戻る」そんな行動をしたことがある人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

PROFILE 清水幸子(しみず・さちこ)さん

1979年生まれ。神奈川県出身。整理収納アドバイザー1級、ファイリングデザイナー1級。KEYUCAスペシャルアンバサダー。元銀行員の経験を活かした業務フローをつきつめた収納方法と、100円ショップのアイテムを使ったアイディア収納で話題となり、Instagramのフォロワー数は10.5万人を超える。史上最年少で整理収納アドバイザー1級を取得した中学2年生の娘、麻帆さんとの初の共著「片づけを楽しむ、好きになる。」(学研プラス)が2021年4月に発売。

取材・文/上野真依 撮影/奥村暢欣