健康を維持するために欠かせない“野菜の摂取”。一説によると、食事中は野菜を先に食べると太りづらくなるそう。実践している人も多い健康法の一つですが、実際のところ本当に効果があるのでしょうか?

実際に“野菜を先に食べると太りづらくなる説”を検証!?

まず“野菜から先に食べる派”の声を見ていくと、「はじめに野菜を摂取しているけど、実際に効果が出ているのか不明」「噂を聞いて以来、ずっと野菜ファースト。本音を言えば、大きな効果を体感した記憶はない」などの主張が。何となく実践している人は、意外と多いのかもしれません。

 

実は以前放送された『それって!? 実際どうなの課』(日本テレビ系)で、“野菜を先に食べると太りづらくなる説”を徹底検証。どのような結果が出たのか、さっそく見ていきましょう。

 

同番組には双子女優のMIOさんとYAEさんが登場しました。検証をおこなうため、食事の時に「野菜を自由に食べる(MIOさん)」「野菜を先に食べる(YAEさん)」の2通りに分類。もちろん、お互いに3食同じメニューを用意します。

 

ちなみにYAEさんが1食で摂取する野菜量は250gほど。専門家いわく、小鉢程度の量では、野菜の健康効果が期待できないそうです。

苦労する割に効果はイマイチ!?

指定の食事スタイルで3日間過ごしたMIOさんとYAEさん。検証開始3日後に2人の体重を測ったところ、MIOさんの体重は39.9kgでした。一方YAEさんの場合は39.5kg。検証前の体重はお互いに同じ重さだったので、野菜を先に食べた方が“0.4kg太らない”という結果になりました。

 

スタジオで検証結果を見た博多華丸・大吉の博多大吉さんは、「こんなもんなんだ…」と期待外れの様子。タレントの森川葵さんも「あれくらいしか変わらないなら、私は自由に食べたい」とコメントしていました。

 

若干インパクトの弱い結果となった“野菜を先に食べる”という健康法ですが、同番組に出演した管理栄養士の米村智美さんは「(続ければ)差が広がる可能性は高い」と説明。劇的な効果は期待できませんが、毎日続けることで周りと差をつけられるかもしれません。

意外と勘違いしている人が多い“ダイエットの知識”

食べ方にまつわる健康法の真偽について見てきましたが、以前放送された『駆け込みドクター! 運命を変える健康診断』(TBS系)では、“ダイエットに関する正しい情報”を取り上げていました。

 

たとえば「摂取カロリーを減らせばやせられる」という情報は、管理栄養士の伊達友美先生いわく“半分ウソで半分ホント”。摂取カロリーが減った場合、カロリーを消費する力も同時に下がってしまいます。結果的にやせにくい体質になるため、ダイエットとして適した方法ではありません。

 

また“1日3食を守らないと太る”も間違った情報。1日3食必要なのは子ども(成長期)のうちだけなので、無理して食事を3回取らなくても問題ないのだそう。

 

勘違いしがちなダイエットの知識や方法。間違った情報に惑わされず、正しい知識をもって健康づくりに勤しみたいものですね。

文/内田裕子