人と会話する際は、相手に不快な思いをさせないことが基本のマナー。しかし時には“キツイ言い方”になってしまう場合もあるかもしれません。そこで今回は、印象を和らげる「クッション言葉」について見ていきましょう。

ストレートな表現を和らげる言葉?

「クッション言葉」とは相手に何かお願いしたり、断ったりする前に使うフレーズのこと。「恐れ入りますが」「せっかくですが」といった言葉を一言添えることで、相手に丁寧で優しい印象を与えられます。

 

たとえばクッション言葉を使わなかった場合は「~できません」「~してください」と強めの口調になりがち。一方「申し訳ごさいませんが」「お手数ですが」と前置きすれば、角の立たない言い方に。お願いや反論、断る行為が苦手な人はクッション言葉を取り入れるのがおすすめです。

 

また最後の表現はクッション言葉に合わせて変えると、さらに丁寧な印象になるそう。一例として下記のフレーズがあげられます。

 

  • お願いします→お願いできませんでしょうか?
  • できません→遠慮させていただきます など

 

クッション言葉を足すだけでなく、全体を通して“ストレートな表現”を使わないように意識した方がいいかもしれません。

“申し訳なさ”を伝えるのがポイント!?

クッション言葉の効果をおさらいしましたが、他にどのようなフレーズがあるのか気になりますよね。お願いする時の言葉以外には、反論を述べる際に役立つ「お言葉を返すようですが」「申し上げにくいのですが」といったフレーズも。反論は相手の気分を害する可能性があるので、なるべくショックを与えないためにも“反論用のクッション言葉”を活用しましょう。

 

最後の「断る/拒否」に適したクッション言葉は、「せっかくですが」「失礼ですが」などがあげられます。ネット上の声を見ていくと、「相手に“泣く泣く断っている”と感じてもらうのが重要。『大変残念ですが』とつけ加えれば、悪い印象は持たれないはず」との主張も寄せられていました。

 

様々な言い方があるクッション言葉。まずは、使いやすそうな言葉を覚えておくといいかもしれません。

「時間がない」はNG!

クッション言葉はビジネスの場だけでなく、プライベートのお誘いを断る時にも活用可能。しかし気を遣った言葉をチョイスしても、本当に相手を傷つけていないか不安になりますよね。以前メンタリストのDaiGoさんは自身のYouTubeチャンネルで、“嫌われない断り方”を紹介していました。

 

DaiGoさんいわく、相手に「時間がなくて行けない」と伝えるのはダメな断り方。人間は「時間がない」と言われた瞬間、無意識のうちに「そのくらいの時間はあるでしょ」「適当に理由を作って断ってるんだな」と疑いの目で見る傾向が。「時間がない」と断った場合は印象が悪くなるので、疑われないような理由を伝えた方が無難なようです。

 

ちなみにDaiGoさんは、断る際のポイントとして「具体的な理由がある」などをあげていました。

 

関係の悪化につながりやすいお願いや断る行為。苦手意識がある人は、悪い印象を持たれないフレーズを使ってみてくださいね。

文/古山翔
参照/DaiGo公式YouTube「嫌われない断りかたの心理学」https://www.youtube.com/watch?v=DtGVwpOoyUY