声優・山口茜さん&山口勝平さん
山口親子はとっても仲良し!

 

NHK Eテレにて放送中のTVアニメ『宇宙なんちゃら こてつくん』。宇宙飛行士を目指すパイロット科1年生のこてつが通う宇宙アカデミーを舞台に、同じく宇宙を目指す仲間たちとの出会いから、アカデミーでの何気ない日常、夢に向かってがんばることの大切さを描く物語です。

 

CHANTO WEBでは、宇宙飲食科で宇宙一の料理人を目指し、宇宙食を勉強中のおたま役山口茜さんと、若い頃から宇宙に憧れている、こてつのおじいちゃん役山口勝平さんにインタビュー。本作で父娘初共演を果たした山口親子に、茜さんが小さい頃になりたかった職業や役者を目指したきっかけ、娘の選択を父・勝平さんはどのように感じているのかなど、伺いました!

父・山口勝平さんに頼れない気持ちもあった

—— 自宅でお父さんがアフレコの練習をする姿を見て、声優という職業を意識したのでしょうか?

 

茜さん:

「お父さんみたいになりたい!」と思ったというより、気づいたら「なりたい」という気持ちが芽生えていました。でも逆に言えば、それしか知らなかったので、潜在意識の中で声優という職業が刷り込まれていたのかもしれません。

 

勝平さん:

小さい時はケーキ屋さんになりたいって言ってたもんね?

 

茜さん:

どうやらケーキ屋さんになっても自由にケーキが食べれないことに気づいてやめました(笑)

 

—— 役者になりたいという相談はしましたか?

 

茜さん:

最初はむしろ、頼っちゃいけないのかなという気持ちがありました。

 

勝平さん:

そうだったのね。今は結構いろいろ相談してくるけど(笑)

 

茜さん:

芝居をどうやって勉強したらいいか、いろいろな方にお話を伺う中で「お父さんに訊くのがいいんじゃない?」って言われることが多くて。最初は少し躊躇しましたが、同じ仕事をするようになってからは、むしろお父さんに訊いてみようという気持ちになりました。

業界の厳しさを知っているからこそ親としてはモヤッとすることもある

—— 今回の父娘初共演に関するコメントからよろこびが伝わってきました。

 

勝平さん:

正直言うと、うれしいのが半分、こそばゆいのが半分です。でも、目指した以上は、なりたいと思っている、到達したいと思っているところにいってほしいというのが本音です。息子も声優をやっているのですが、僕がデビューした頃と比べて、声優の数がへたしたら2桁くらい違うくらいに増えています。ネットなどもあり活躍するシーンの幅は広がっているけれど、生き残ることは僕の時代とは比べものにならないくらい大変だと思います。それを考えると親としてはモヤッとするところはありますが、目指した以上は、後押しするしかないですから。

 

—— 厳しさを知っているからこそ、親としては考えてしまうところもありますよね。

 

勝平さん:

みんながみんなやりたい役ができるわけではありません。むしろ、やりたい役をやれる確率のほうがはるかに低い中で、出たかった作品で、やりたかった役をやれること、しかもそこで父娘で共演できるのは、やっぱり贅沢で幸せなことだと思います。

 

—— 自宅での練習でアドバイスすることはありますか?

 

勝平さん:

求められたら答えますが、自分からは何も言いません。息子も娘もタイプが違うのでアドバイスの内容にも違いがあります。でも、どうしても家族なので、アドバイスのつもりで言ったことから喧嘩になることも多いです(笑)

 

茜さん:

他の人に言われたら素直に聞けることも、お父さんに言われると聞けなかったりすることも正直あります(笑)。兄は特にそんな感じみたいです。

 

勝平さん:

そうだね。なので、なるべく基本は見守る形で、アドバイスを求められたら答えるというスタイルにしています。

 

茜さん:

否定もされないし、分からないところは教えてくれるし、「やりたいようにやったらいい」と言ってくれるのはとてもありがたいと思っています。他のキャストさんに比べ経験も少ない中で、大好きなおたま役をやることに不安を感じていたときも、「自分が好きな役をやれることはなかなかない。一生懸命、楽しんで自分が思うおたまを演じればいい」とアドバイスしてもらったときは、心強かったです。

 

勝平さん:

せっかくのチャンスだから、楽しんだほうがいいに決まってますからね。

 

声優・山口茜さん&山口勝平さん
アフレコ中に発見した親子共通点とは?

親子でメモの仕方に思わぬ共通点が!

—— 同じ道を選んだ茜さん。自分と似ているなと思うところはありますか?

 

勝平さん:

実はちょうどさっき、発見したんです。僕はよく台本とかにイラストを描き込むのですが、ふと茜の台本を覗いたら、彼女も描いていたんです。

 

—— 勝平さんが絵が上手いのは存じ上げていましたが、茜さんも上手ですね。しかも、同じような配置で描いていますね。

 

勝平さん:

これを見たときに、やっぱ親子だな、似ているのかなと思いました。

 

茜さん:

かわいらしい表情、楽しそうな表情など、抑えておきたい表情をメモするように描き込むというのは、自然とやっていました。お父さんに「あかねも描いてる!」と言われて、似てるなと思いました。こんなところに出るものなんですね(笑)

 

—— なんだかうれしい発見ですね。

 

勝平さん:

同じ仕事を目指してくれたことで、息子も含めて共通言語が増えた気がします。親としては正直、うれしいです。僕自身、父が大工をやっている姿を見て、将来は大工になると思っていましたから。そういう意味で言うと、親の仕事を見てくれていたのかなとは思うし、こうなったら、素直にうれしいと言って見守りたいと思います。できれば家族3人で共演できるくらいまでがんばってくれたら、もっと楽しいだろうとも思ったりもします。

 

—— 家族で演じる家族の話とか、おもしろそうです!

 

茜さん:

あはははは。

 

勝平さん:

それ、おもしろいかも(笑)

 

—— では、最後に茜さんに質問です。茜さんにとってお父さんはどんな存在ですか?

 

勝平さん:

聞かないようにしておこうか?

 

茜さん:

大丈夫だよ。優しくて、おもしろいお父さんです。それが私にとっては普通のことなので、特別だと思ったことはないけれど、面白い人だし、一緒にいてとても楽しいです。

 

勝平さん:

うれしいね、ありがとう!