コミュニケーションの基本である「目を見て話す」行為。会話のマナーとして大切なアクションの1つですが、意外とクリアできない人が多いようです。どのような行動を心がければ、苦手意識がなくなるのでしょうか?

目を見るのが相手へのプレッシャーに!?

先日、ネット上には「目を見て話すのが苦手」と悩みを告白する女性が登場。彼女いわく、相手と目が合った瞬間に視線を逸らす癖があるそうです。また「以前に『話を聞いているのかわからない』といった注意をされた経験もある」とコメントし、「みなさんが実施している“目を見て話すコツ”を教えてください」と助言を求めていました。

 

彼女のお悩みには共感者が続出。たとえば「私はあがり症なのもあって、会話時に目を見られない傾向が。目をしっかり合わせられないので、相手からの印象はかなり悪いと思います…」「目を見ると、相手にプレッシャーを与えているような感覚になる」といった声が寄せられています。人見知りな性格で目を見れないだけでなく、“目を見る=圧力”と認識している人も少なくありません。

数秒見るだけでもOK!

それでは、具体的にどのようなタイミングで目を見ればいいのか気になりますよね。アドバイスを見ていくと、「相手の目をずっと見るのは逆効果で、“威嚇”しているのと変わらない。時々目を合わせるだけで大丈夫」「1秒未満で視線を逸らすのはNG。できれば3~5秒くらい目を見れば、印象はかなり変わる」などの意見が。なかには「大事な話を伝える時は、相手の目をしっかり見るべき。より説得力が増します」とのテクニックを伝授する人もいました。

 

目を見る秒数やコツをチェックしましたが、いきなり実践できるか不安なところ。やはり習慣化することが大切なようで、「目を見るという行為に慣れてほしい。挨拶の際に2秒以上相手の目を見る癖をつけてみてください」といった主張が。どうしても目を合わせられない人は、鼻や眉間などのパーツを見るのもおすすめです。

ビジネスシーンでも御法度…

“目を見て話せない”行為は、ビジネスシーンでも避けたい行動の1つ。相手に「話を聞いてるのかわからない」「自信がないのかな?」と不安にさせるきっかけにもなり得ます。

 

ちなみに株式会社マンダムは、以前“面接中の就活生の態度に関する調査”の結果を公開。採用担当者に「採用面接において『学生の態度』で重要視するポイントはどこですか?」と質問すると、“視線を合わせて話す(58.7%)”“目を逸らさずに聞く(54.6%)”が上位にランキング入りしました。

 

続いて“相手の目を見て話すことはどのような評価に繋がりますか?”とたずねたところ、「熱意がある(53.6%)」「誠意がある(52.7%)」と回答。一方で目を見て話せない人の場合は、「自信がない(61.4%)」「コミュニケーション力がない(46.8%)」などの答えがあがっています。仕事の場で人の目を見られないことが多い人は、すぐに改善した方がいいかもしれません。

 

様々な意見が寄せられた“人の目を見られない”問題。まずは、接しやすい人の目を見ることから始めてみるといいかもしれませんね。

文/内田裕子
参照/株式会社マンダム「面接中の就活生の態度に関する調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000463.000006496.html