仕事のダメな例としてよくあげられる「指示待ち」。主体性のある人は信頼感を獲得しやすい一方、消極的な人は周りから「やる気がない」と思われがちですよね。“指示待ち人間”から脱却するためには、何を意識すればいいのでしょうか?

指示待ちの原因は萎縮!?

具体的な対処法を見ていく前に、まずは“指示待ち”になってしまう理由を探っていきましょう。たとえば上司から「主体性がない」と指摘されるAさんは、「積極的に行動したいけど、萎縮してしまう…」「臨機応変に対応するのが苦手です」とコメント。

 

ネット上には、ほかにも「失敗を恐れるせいで行動に移せません」「何て質問すればいいのかわからないので、指示があるまで待つ」といった声が。指示待ち状態になりがちな人の心理として、「怖い」「どうすればいいかわかない」といった本音があるようです。

 

この“指示待ちタイプ”の本音に対して、なかには厳しい指摘も。「萎縮するのは自分に自信がない証拠。仕事に対して自分なりに考えているなら、堂々と発言できるはず」「失敗したくない気持ちはわかるけど、アクションを起こさない限り成長は期待できない。周りから成長するつもりがないと思われても仕方ないですよ」との主張も少なくありません。

“仕事の目的”を考える癖をつけるべき?

“指示待ち”を解消しないことには、周りからの信頼を獲得できないのも事実。ここからは指示待ち脱却のヒントになるアドバイスをピックアップしていきましょう。

 

まず最も目についたのは「仕事にもっと関心を持つべき」「考える癖をつける」という意見。「仕事に関心を持てば、自然に『この業務は効率が悪い』『今はサポートに回った方がいいのでは』と主体性のある意見が湧いてくる」「仕事の目的を自分なりに考えてみてほしい。そして広い視野を持つことで、自分にできる仕事を把握できる」などのコメントも。自ら「行動に移したい」と思えるようになることが、“指示待ち脱却”の第一歩なのかもしれません。

 

ほかには「上司と会話する回数を増やす」とのアドバイスも多く、「萎縮するのは知らない部分が多いから怖がってるだけ。上司と喋る機会を増やし、より話しかけやすい状況にしてみては?」といった声も上がっていました。

指示待ちは若者世代に多い!?

様々なアドバイスが寄せられた「指示待ちの脱却方法」ですが、そもそも「指示待ち人間」に悩んでいる上司世代はどのくらいいるのでしょうか?

 

以前ディグラム・ラボ株式会社は、ミドル世代を対象に“若者の変進力(変化に適応して進化する力)が低いことにより何か弊害が生じていると感じますか?”と質問。結果を見ていくと、「かなり感じる」「感じる」と答えた人は43%でした。

 

続いて具体的な弊害をたずねたところ、第1位になったのは「指示待ちで自主性がない(56%)」。同調査では20~30代を“若者”とカウントしているので、年齢が当てはまる人は“指示待ち”になっていないか見直した方がいいかもしれません。

 

上司世代からの本音が明らかになりましたが、“指示待ち”は年齢に関係なく解消したいもの。心当たりがある人は、まずはできることからアクションを起こしてみては?

文/内田裕子
参照/ディグラム・ラボ株式会社「『変進力』の有無による弊害に関する調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000008583.html