全自動ロボット掃除機やAI搭載の冷蔵庫など、進化する最新家電。日々の面倒な家事がラクになるから、我が家にも1台ほしい!だけど、パートナーに「そんな高価な家電、必要ある?」と言われて、買うのをガマンしている人は少なくないようです。

 

そんな最新家電を拒否するパートナーを説得し、手に入れるには、どうしたらいいでしょうか?家計再生コンサルタントの横山光昭さんにFP視点のアドバイスをしてもらうと

 

横山家でも最新家電の威力を体感!

部屋の最適な温度や湿度をAIが自動的に判断するエアコン、スマートフォンで外から操作できる冷蔵庫。最近の家電製品はとても便利。横山家でも、その効果を実感しています。

 

たとえば、洗濯機は乾燥機能が優れたドラム式洗濯機に買い替えたことで、洗濯物がすぐに乾くように!うちは子どもが5人いるので(正確には6人ですが、1人巣立っていきました)、洗濯物の量がハンパではなく、部屋干しの季節は6~7割ほど乾かしてから干さないと効率良く洗濯ができません。共働きでもあるので、少しでも手間が減って大変助かっています。

 

我が家では使っていませんが、ロボット掃除機や食器洗浄機も、家事の手間を大幅に減らしてくれますね。また、冷蔵庫は、昨年、10年前に買ったものと同じ大きさのものに買い替えたのですが、消費電力が少なく、月々の電気代が明らかに下がりました。

 

最近の家電は、省エネ性能が高いことも大きな特徴です。AIによって冷蔵庫の中身や部屋の状況などを判断し、消費電力を最小限に抑えることで、電気代を大きく減らせます。中には、従来品と比べて2割も電気代が下がる製品も。月々数百円の節約だとしても、すぐに1万円以上の節約ができます。

 

説得するには「数字」を使う

このように、最新家電は「時間」と「お金」を大きく節約してくれますが、「そんなものは必要ない」と頑として首を縦に振らないパートナーもいます。おそらく最も多いのは、専業主婦のパートナーが拒否するパターンでしょう。

 

家事の手間が省ければ、他のことに時間を割けるようになり、家族全体から見ても良いはずなのですが、そのあたりが理解されません。普段、家事をしていない人ほど、こうした最新家電のありがたみが分からないものです。

 

どうすれば、最新家電を買いたがらないパートナーを説得できるでしょうか?そのために必要なのは、「数字で説得すること」です。いくらお金や時間の節約になるといっても、その効果を具体的に証明しないと、相手は納得してくれません。

 

最も数字で効果を示しやすいのは「電気代が下がること」です。家電製品のパンフレットや紹介ウェブページを見ると、たいてい「従来品と比べて、2030%省エネ」「年間の電気代が3万円以上浮く」など、どの程度省エネになるのかが、数字で示されています。

 

とくに男性の場合は、数字で判断する人が多いので、「これなら1年で元が取れそうだ。買い替えても良いかもしれない」と思う可能性は高まるでしょう。

 

また、パートナーによっては、ショッピングのついでに、家電量販店に付き添ってもらうのも良いかもしれません。自分が説明するよりも、店員に説明してもらったほうが、聞く耳を持ってくれることもありますから。

 

監修/横山光昭 取材・構成/杉山直隆 イラスト/村林タカノブ