人との関係を深めていくためには、コミュニケーション能力を高める必要がありますよね。とはいっても自分では「良い点」と「悪い点」を把握しにくいもの。そこで今回は、「セルフモニタリング」というテクニックを見ていきましょう。
コミュ力アップには「セルフモニタリング」が最適!?
そもそもネット上には「コミュ力を高めたいけど、どうすればいいかわからない」と嘆く人が多く、「改善点を見つける方法が知りたいです」「コミュ力アップにつながる習慣って何かありませんか?」と周りに助言を求める声も目立ちます。
様々なアドバイスが寄せられる中、特に目を引いたのは「ものごとを俯瞰で見れていないので、“セルフモニタリング”を実施するべき」「自分で悪い点を見つけ出すには“セルフモニタリング”が最適」などのコメントでした。
度々登場した「セルフモニタリング」とは自分の行動を客観的に見て、記録&評価するという能力。修正点を見つけ出し、改善につなげられるのが「セルフモニタリング」のメリットでもあります。
“行動の振り返り”がポイント!
それでは「セルフモニタリング」を実施するには、何をすればいいのでしょうか? 簡単な実践例を見ていくと、「会話をした後に『あそこはまずかったな…』と思う点をメモ。1日の終わりに見返し、ベストな対応を考える」「改善点をノートにストックしてます。ちなみに最近は『話の始め方が強引だった』『相づちが軽かった』などの改善点が発覚」といった声が上がっていました。
“悪い点の記録”がコミュ力アップに役立つそうですが、記憶をもとに書き出すので内容が曖昧になる場合も。そんな時は「ボイスレコーダーなどで録音」すると、振り返りが楽になるとのこと。「会話時にスマートフォンの録音アプリを起動(もちろん相手に許可を得てから)。リアルなやり取りを確認できるため、的確に改善点を見つけられる」とのコメントも見られます。
コミュニケーション能力のモニタリングは、“改善点を目に見える形”に変換することが大切なのかもしれません。
ダイエットや勉強にも役立つ!?
自分の行動を客観視する「セルフモニタリング」は、“コミュ力アップ”以外にも応用可能です。たとえばダイエットや健康管理などに取り入れた場合、まず「体重」や「摂取している栄養素」などを記録。毎日のデータがストックされるため、推移や傾向の把握が可能に。また記録を習慣にすることで、自然と“自分の行動を振り返る能力”が身につきます。
他には運動や勉強にも活かせるようで、「趣味でキックボクシングを始めたのですが、フォーム改善のために“セルフモニタリング”を活用」「資格取得のために勉強中。勉強時間を記録していると、成果が目に見えるのでモチベーションアップにもつながる」といったエピソードが多数寄せられていました。
“コミュ力”を高めるのはもちろん、様々な能力をアップさせるためにも「セルフモニタリング」の方法は覚えておきたいですね。
文/古山翔