日々状況が変化するコロナ禍、子どもの新入学に悩む保護者は少なくないでしょう。

 

北陽の虻川美穂子さんは、この春に息子さんの小学校入学を控えるママの一人。「初めての就学を前に漠然とした不安を抱えている」と話します。

 

子どもが小学校になじめないことで起こる「小1プロブレム」とは?親子ともども楽しい新生活を送るために、学習面、生活面で今からできる準備とは?

 

公立小学校での校長経験もある東京未来大学特任教授の長谷川かほるさんに、ママのリアルな疑問を虻川さんがぶつけます。

 

授業中に立ち歩く、物を投げる…「小1プロブレム」とは?

虻川さん:

この4月、一人息子が公立小学校に入学します。漠然とした不安があるのですが、なかでも保育園とまったく違う環境に子どもがなじめるかどうかが心配です。

 

長谷川さん:

保育園、幼稚園は、遊びの中から学びを得る場所ですよね。一方で、小学校は時間割り通りに行動し、授業中は椅子に座っていることも多い場所です。

 

そのギャップに戸惑うあまり、椅子に座って先生の話が聞けない、立ち歩く、物を投げる、集団行動ができないなどの問題行動につながってしまうお子さんもいます。いわゆる「小1プロブレム」ですね。

 

虻川さん:

そんなことになったらどうしよう。

 

長谷川さん:

心配はいりませんよ。今はどの学校でも、小1プロブレムを防ぐために、園生活と小学校生活をスムーズにつなぐ「スタートカリキュラム」が行われています。

 

特に最初の3~4週間は、歌や手遊びを交えてコミュニケーションを取ったり、校庭を散歩しながら校内施設を探検したりしながら、小学校生活に少しずつ慣れていくことになります。小学校の教員も、子どもたちを理解するために幼児期の発達について学んだり、保育園、幼稚園と連携したりしています。

 

同時に、家庭でも小学校生活に早くなじめるよう、準備ができるといいですね。