公開中の『映画 おかあさんといっしょ ヘンテコ世界からの脱出!』で一度見たら忘れられないカラフルでインパクトがあるキャラクター“ヘンテコさん”を演じた横山だいすけさん。横山さんにとって「おかあさんといっしょ」とはどんな存在なのか、番組卒業後に始まった『映画 おかあさんといっしょ』の魅力とは? 撮影裏話や見どころと一緒にお話ししてもらいました!
子どもたちに楽しさが伝わればうれしい!
── 「おかあさんといっしょ」は横山さんにとってどんな存在ですか?
横山さん:
故郷のような感じです。僕を育ててくれた存在でもあり、番組を卒業してからも、いろいろな活動をするなかでも常に帰れる場所です。現役を退いてあっという間に5年になりました。自分が受け継ぎ繋いだバトンを、現役のお兄さんたちがしっかり握りしめ全力で走っている姿を見ると、僕自身も元気がもらえます。一緒に歩んできたキャラクターや、制作スタッフのみなさんが、今も子どもたちと向き合い、未来を作っていく子どもたちに素敵な作品を届け続けてくれる場所に、自分がいたと思うととても誇らしい気持ちになります。
今は、常に「おかあさんといっしょ」と向き合っている立場ではないけれど、いつでも温かく迎え入れてくれて、ホッとできる場所が存在しているというのはとても幸せだなと感じています。
── 『映画 おかあさんといっしょ』は横山さんが卒業後にできた作品です。
横山さん:
映画化されるかもしれないという話は現役のころから聞いていました。もし、実現したら、60年も続いてきた番組に新たな楽しみ方が加わると思うと、ワクワクしました。子どもたちが映画を好きになるきっかけが『映画 おかあさんといっしょ』だったら最高だなと期待していました。
『映画 おかあさんといっしょ』は僕にとっては赤ちゃんのような存在です。生まれてだんだん成長していく中で、その成長が周りの人によろこばれていく。みなさんと一緒に育てていきたいという気持ちでいます。
── 今回はとてもインパクトのある役でした。
横山さん:
インパクトだらけのキャラクターです(笑)。台本からある程度の変なキャラクター像は想像していましたが、ここまでぶっ飛んでいるキャラクターになるとは思ってもいませんでした。でも、衣装合わせのときに、とんでもない形のカツラや色が溢れかえる衣装が並んでいたので、「すごいことになりそう」という予感はありました。
── メイクもおもしろかったです。
横山さん:
僕も含めて、衣装、スタイリスト、ヘアメイク、そして監督、といろいろな方のアイデアが詰まって出来上がったのがヘンテコさんです。みんなが「あれをやってみたい」「これも試したい」「もう少し派手にしたらどう」などと、アイデアを重ねていくのがとにかく楽しかったです。アイデアを重ねすぎるあまり、衣装に使う“生地”もどんどん重なって、かなり重量のある衣装になったときには、「動きにくいのでちょっと減らそう」なんてこともありました。キャラクターを見た子どもたちに、楽しみながら作ったことが伝わればうれしいです。
── 動きもかなりおもしろいので、目が離せません。
横山さん:
撮影も少しトリッキーな感じで、おもしろかったです。緻密な計算をして作り上げたシーンなので、見応えがあると思います。今回は子どもだけでなく、パパやママ、大人が観てもドキドキしちゃうシーンがあります。心から心配したり、助けてあげたいと応援したくなったり、よくわからないけれどおもしろいシーンもあったりして、いろいろな楽しみ方ができます。自分と向き合うことは大切であり、素敵なことというのを映画から感じ取ってもらえるといいなと、思っています。