普通に話していても、相手から好印象を抱かれる人と、そうでない人がいます。その違いは、ちょっとした口ぐせや話し方、言葉遣いでしかありません。そこで、企業や法人の教育コンサルティング・研修・セミナー講師として活躍する福山真由美さんに、まずは「ビジネス」に役立つ言葉遣いについての話を伺いました。
一文を短くするとコミュニケーションが取りやすくなる
人から好印象を抱いてもらうために最初に心がけることは、語尾をですます調にして一文を短くすることだと福山さんはいいます。
「丁寧に話すのはビジネスの基本ではありますが、ですます調で話すメリットは、一文を短く区切るようになることです。話している相手も相づちや質問がしやすくなり、コミュニケーションが取りやすくなります」
人と話をしていても、話の内容がわかりやすくて会話が弾む人と、そうでない人がいるかもしれません。実は、わかりにくい話し方をしている人は、一文が長く、メリハリがない場合が多いそうです。
「『~で、~で』と区切りがないまま一文を長く続けてしまうと、話している相手も、どこで相づちを打ったらいいかわからなくなりがち。ダラダラと話すよりも、『私はこう思います』と一文を短くすると、相手も『それだったら私もこうします』と、会話のキャッチボールがしやすくなります。ですます調にすることで、会話のリズムが整い、相手との双方向からのやり取りがスムーズになるのです」
大切なのは、相手がどう感じているかを察することです。相手の相づちや表情も意識して、自分の言葉がどんなふうに受け止められているかを考えましょう。そうすることで、好印象を抱いてもらえる言い方ができるようになります。