自分が3人いればいいのに…。なんてことを言ってもしょうがないのですが、忙しさが過ぎると、そんなことでも口にしたくなるってものです。

夫の入院で忙しさが人生最高潮に…

夫が入院していた今年の10月から11月は、わたしの人生で一番忙しかった。仕事のこと、子どものこと、夫のことそれぞれに絶対外せない用事があり、できることならば本当に自分を分裂させて3人くらいでローテーション組みたい…なんて本気で考えていました。思いつめすぎて、分裂した断片が一個体として再生するというプラナリアの生態を真剣にググり始める始末。もう完全に現実逃避です。

 

 

それはさておき…自分が3人居たらほんとうに万事うまく回るのでしょうか。自分の性格を考えてみると、まず「自分以外のふたりの自分に対して人見知りをする」という、どうしようもない問題がいきなり発生してしまう気がしないでもないですが、私は必要以上に気を遣うタイプなので、大きなトラブルに発展することはないでしょう。むしろ仕事もタスクもどんどん捗ると思う。

 

問題は気を遣いすぎて不満を溜めてしまった場合。気持ちを言葉にするのが下手な私はどんどん神経を疲弊させてしまう可能性があります。

神経がすり減らないためのとっておきの方法とは

そういうときのわたしのストレス解消法は、コピー用紙や裏紙に自分の心中を描き散らかすというものなのですが、自分以外の自分が書いた自分への不満なんてうっかり発見しようものなら辛すぎてやっていけない…。

 

そんなことを考えていたら平気で2時間くらい経っていて、げんなりしつつやっぱり自分は1人でいいなんていう当たり前の結論に至り、提出期限をすこし延ばしてもらったりしながらなんとか仕事をこなしているうちに、夫は驚異的な回復を見せて退院。子どもたちは大変さをよく知らぬまま、怒涛の2か月が過ぎて行きました。

 

なんだ、ひとりでもなんとかなったじゃないか。

 

余談ですが、裏紙に気持ちを書き散らかすというストレス解消法、なかなかおすすめです。辻褄なんて合ってなくていいからひたすら手を動かして頭に浮かんだ言葉を書き続けるだけ。頭の中にまったく言葉が浮かんで来なくなったとき、おどろくほどスッキリしています。

 

書き終えた紙は手元に残さず、シュレッダーにでもかけるのがいいですね。

文・イラスト/横峰沙弥香