家事がイケテル意識のパパ

 

今の時代、共働きは当たり前、そして家事育児も協力し合うのが大前提。とはいえ、実態はやはり妻に大きな負担がかかっている家庭がほとんどではないでしょうか。どんなに「頑張っている」と夫が思っていても、妻から見たら「たいしてやってくれない」と感じているもの。その齟齬はどこから生じているのでしょうか。

 

ゴミ出しだけで「家事やってる感」のドヤ顔夫

「うちの夫は実家暮らしで、家事は全部、母親にやってもらっていたタイプ。だから妊娠中、つわりがひどくて食事の支度ができないときも、『いいよ、オレ、カップラーメンですませるから。きみもカップラーメンでいい?』と答えた強者なんです(笑)」

 

そう話すのは、結婚8年のマナミさん(39歳)。6歳と4歳のふたりの女の子がいて、2歳年下の夫は子どもと遊ぶのも大得意。夫は子どもが生まれてから、家事も育児も率先してやる姿勢が見えるし、決して冷たいタイプではありません。ただ、夫の家事のやり方にはいろいろ文句があるそうです。

 

「うちはお互いフルタイムの共働きなので、本当に忙しいんです。夫は朝早いから、朝、彼ができるのはゴミ出しだけ。なのに、先日、帰ってきて『今朝、ゴミを出していたら、〇〇さんの奥さんが、“あらー、いつもご主人はマメね〜”って褒めてくれたよ〜』とドヤ顔。あのね、私はそのあと、朝食のあと片づけと夕飯の下ごしらえをして、子どもたちを保育園に連れていって、出社して、あなたと同じだけ働いてるんだけど、って言ってやりました」

 

すると夫は、ドヤ顔を引っ込め、下を向いて「ごめんね」とつぶやきました。そういうところはかわいいと、かつてのマナミさんは思っていたそうです。ただ、最近は夫がそうやってちょっと「あざとくかわいい系」を装っているのではないか、と疑念を抱くこともあるといいます。