不要なものを売って「税金」を下げる?

ステイホームの間に、断捨離をした人は多いのではないでしょうか。ごみ・資源の収集日には、大きな袋に入った洋服や、束ねた本などが目につくことが増えたと感じます。

 

筆者も在宅時間を利用して、不用品を整理。手っ取り早いのはごみとして捨てることですが、まだ使えるものもあり、それではちょっともったいないと思ってしまいます。

 

洋服やバッグ、食器、DVDなど、フリマサイトに出品してお小遣い稼ぎをするのも一案ですが、手続きや発送作業など、慣れないうちは思ったより大変です。ブランド物などは、買い取り業者に引き取ってもらう方法もあります。

 

申込むと業者から段ボール箱が送られてくるので、商品を詰めて、送料着払いで送るだけ。買い取り価格に納得がいかない時にキャンセルできる業者なら、安心して利用できます。

 

しかし、フリマサイトや買い取り業者でつけられる価格は、新品の購入価格よりかなり安くなることがほとんど。そのような金額で売るよりも、本当に欲しいと思う人に役立てたい、と思うなら、寄付する方法があります。DVD、衣類、食器、アクセサリーなどを送り、買い取り価格は認定NPO法人などに寄付されるのです。

 

利用方法はウェブから申し込めばいいので簡単です。たとえば、「認定NPO法人難民支援協会 」 では、本・DVD・CDの寄付を受け付けていて、買い取り金額は難民支援協会への寄付になります。

 

また、「お宝エイド 」 は食器、アクセサリーなどを受け付けていて、支援先は被災者支援や障害者支援など、関心のある団体を選ぶことができます。服やバッグなどのファッションアイテムなら「FCP(ファッションチャリティプロジェクト) 」 がいいでしょう。

 

寄付を送る団体が寄付金控除の対象になっていたら、確定申告の際に寄付金控除ができます。確定申告の時期になったら、寄付先の団体から送られてくる領収証を大切に保管しておきましょう。寄付した金額に応じて課税所得が少なくなることで、所得税と住民税の節税になり、部屋も片づいて誰かの役にも立てるので、一石三鳥ではないでしょうか。

 

コロナ禍をきっかけに、社会全体のニューノーマルだけではなく、自分なりのニューノーマルもできてきました。まだまだ大変な時期は続きますが、乗り切っていきたいと思います。

 

文/タケイ啓子