産後は時短勤務やパートタイムの仕事に切り替えたものの、周囲にしわ寄せがいってしまうことの罪悪感や居心地の悪さを感じている…。

 

そんなワーママの声をよく聞きますが、それは本当に「時短勤務をする側」の問題なのでしょうか。

 

育児しながらでも働きやすい職場を整備すること、誰かにしわ寄せが偏らない仕組みをつくることは、本来ならば企業が果たすべき責任では?

 

10月のオピニオン特集「ママになっても働きやすい職場」第4回は、CHANTO読者のエピソードを紹介しながら、これからの企業と社会の目指すべき方向性についてオフィス・キャリーノ代表 朝生容子さんに伺いました。

時短の苦悩、フルタイム側の不備

「女性が出産により仕事を変えざるを得ない状況は、どうすれば改善すると思いますか?」

 

CHANTO WEBの読者を対象に、冒頭の質問についてアンケートを実施したところ、さまざまな意見が寄せられました。

エステサロンに勤務していた当時、予約状況によって保育園からの呼び出しにどうしてもすぐに応じられないときがありました。職場の上司には何度もかけ合いましたが一向に改善されず、熱でぐったりした息子を迎えに行ったときに「もう仕事は辞めるしかない」と諦めました。社員の9割が女性でも、役職者は男性ばかり。子育て経験のある女性を役職につけない限り、ママが働きやすい職場には絶対になりません(27歳パート勤務/長男4歳、長女1歳)
時短勤務をしている女性は複数いるが「どうせ時短でしょ」と影で言われているのが伝わってしまう。夜のアポイントや会食にも同席できないため、開き直るまでは心苦しさが多い。時短勤務者、フルタイム勤務者を混在させたグループ編成にして、男性でも独身でも誰もが積極的に休みを取りやすい環境が実現できればよいのでは(39歳会社員/長女8歳、次女6歳、三女3歳)
当社の場合、営業職の女性は育休復帰後は大半が本部スタッフに回される。お客様のスケジュールに合わせて土日夜間を問わずアポイント対応する営業職は、育児中の社員には現実的ではないが、土日夜間のアポさえなければ営業としてキャリアを積みたいと考えている女性社員は多い。子どもの成長に伴って柔軟な人事異動ができるよう、会社側が配慮することでは(35歳不動産会社勤務/長男7歳、長女3歳)
リモートワークと柔軟な時差出勤制度の充実が必要。時短勤務が取れても給料が減る上、一律に決められた勤務時間に生活を合わせるのは難しい(41歳大学教員/長男小6、次男小2、三男1歳)

これらの現状について、キャリアコンサルタントでダイバーシティ&インクルージョン研究会発起人でもある朝生容子さんは「企業側の責任であり、組織や評価制度の問題」と分析します。