もし子どもがある日、「学校に行きたくない」と言ったら?親としては心配になる「不登校」、実は中学生の10人に1人がその傾向にあるそうです。
学校に行かなかったら、勉強や友だちとのコミュニケーションはどうすればいいのか、不安ですよね。学校や家以外で、子どもの居場所になったり、学べるところはあるのでしょうか。
不登校傾向にある中学生の数と現状
日本財団が中学生に調査した2018年の統計データ
(※A)によると、不登校または不登校傾向にある中学生は、全中学生約325万人の13.3%にあたる約43万人とわかりました。”不登校傾向”とは、年間欠席数は30日未満で、保健室や別室に登校したり、教室には行っても授業に参加しなかったりする生徒のことです。
こうした状況から2016年に制定されたのが「教育機会確保法
(※B)」。学校で勉強する機会を失ってしまった児童・生徒に対して、学校への登校を強制せず、それぞれにあった学習環境を保障するという法律です。この法律によって、不登校は問題行動ではないことや、子どもの意思を尊重し学校以外の場所で過ごすことが認められました。
もし子どもが学校に行き渋ったら、無理に登校させようとするのではなく、ほかの学びの場を考えてみるのもいいかもしれません。
では、学校に行かない子どもの居場所とは、具体的にどんなところがあるのでしょうか?