デパ地下で買ったらなかなかのお値段だと思うんですよ、これ。
作れば安いのはわかっているものの、なんとなく挑戦しづらいのは、失敗したときの代償が大きいからですよね。
でも大丈夫。難しいことは一切ありません。トータルの時間は少々かかりますが、調理自体はとっても簡単。塊肉を調味液にひと晩漬けて、翌日オーブンで焼くだけ。ほぼオーブン任せでできちゃうんです。これが食卓に出てきたら、テンション上がりますよね。
豚肉にはひと晩漬け込んだ調味液の味が中まで染みていて、そのままでも美味しく食べられます。柔らかい肉はにんにくが効いていて、噛むごとに甘みも感じられます。粒マスタードがよく合うので大人の方にはおすすめです。
もし中までちゃんと火が通っているか心配な場合は、一番厚い部分に竹串を刺してみて、引き抜いた時に肉汁が透明ならOK。赤い汁が出てくるようであれば、追加で加熱してみてください。ただ、加熱しすぎると肉が硬くなり、チャーシューのようになってしまうので、様子を見ながら火を通してくださいね。
材料(3人分)
- 豚肩ロースかたまり肉
- 400g
- りんご
- 1/2個
- にんにく
- 1片
- ローズマリー
- 1枝(乾燥ローズマリーの場合は小さじ1)
- A|塩
- 小さじ1
- A|砂糖・こしょう
- 各小さじ1/2
- オリーブオイル
- 大さじ1
- クレソン
- 適量
- 粒マスタード
- 適量
作り方
1. りんごとにんにくはすりおろす。
2. 肉にAをすり込み、ビニール袋に入れる。①とローズマリー、オリーブオイルを入れて空気を抜いて冷蔵室でひと晩漬ける。
3. ②を焼く1時間前に冷蔵室から出し、常温にする。オーブンを200度に予熱する。肉の水分を拭き取り、オーブンに入れて30分焼き、焼きあがったらオーブンに入れたまま30分おく。
ポイント:肉は網の上に乗せてからオーブンで焼く。余分な脂が落ちてヘルシーなだけでなく、きれいに焼き上がる。天板にはクッキングシートを敷いておけば、後片付けも楽ちんです。
4. 切り分けて器に盛り、クレソン、粒マスタードを添える。
PROFILE 田頭志保(たがしら・しほ)
フードコーディネーター・フォトグラファー。大学卒業後、新聞社にてカメラマンとして勤務。その後、料理と写真のテクニック、それに携わるフードコーディネーターの仕事に惹かれ、専門学校にて学ぶ。テレビや雑誌で現場技術を取得する傍ら、ロンドン〜中東での料理研究、写真活動を経て、現在フォトグラファー、フードコーディネーターとして活躍中。
取材・文/田川志乃 料理・スタイリング・撮影/田頭志保