お子さんと遊ぶとき、パパは楽しんでいますか?仕方なくつきあっていませんか?子どもは盛り上がっていますか?もし心から楽しく遊べていないとしたら、それには理由があります。クリエイターの高橋さんが見つけた、親子で本気で楽しむ遊び方のコツを聞きました。
“遊びの主導権”を子どもに渡すってどういうこと?
子どもと接するときによく、「同じ目線に立って」といわれますが、高橋晋平さんは「それでは足りません!同じ目線というより、僕は娘たちよりむしろ下」と笑います。玩具メーカー・バンダイを経て、現在はおもちゃクリエイターとして活躍する高橋さん。「娘たちよりむしろ下」とはどういうことでしょうか?
「子どもがのびのびできないと、子どもにとって楽しくないですよね。では子どもがのびのびしている状態とは何かというと、子どもが遊びの主導権を握っている状態なんです。僕は子どもに主導権を渡すために、あえて娘より下のポジションになってます」
大人が仕切る遊びほど子どもはつまらない⁉︎
高橋さんは「時と場合によりますが」と前置きをしたうえでこんな話をしてくれました。
「お父さんが率先して遊ぶシーンがあると思うんです。キャンプだとか、冒険ごっこだとか。お父さんが隊長になってみんなに指示を出して協力してテントを張ったり、隠れ家を作ったり。それが楽しい時もあると思いますが、指示されるだけだと楽しくなくなってしまいます」
川や海に行った時、どういう風に遊んでいる?
筆者の個人的な記憶では、父親との遊びは非常に憂鬱でした。川に行けば川に入って泳げという。私は向こう岸に渡りたいのに、ちっとも自由にさせてくれない。
挙句の果てには「せっかく連れてきてやったのに楽しんでない」と怒り始める始末。ここまでひどくなくても、意外とありそうな話です。
これは、親が子どもを自分の思った通りに遊ばせようとしている状態です。根本の動機は「子どもを楽しませてやりたい」善意だったとしても、遊びの主導権を子どもに渡していないため、子どもはのびのび遊ぶことができません。