体重計にのる女性

「コロナが落ち着いたら、久しぶりに会った人に『太った?』って聞くの法律で禁止にしませんか」。今年4月、上記のツイートが28万いいね!を獲得。投稿したのは、近年の筋トレブームの立役者で、Twitterで111.5万のフォロワーを持つTestosteroneさん。

 

体型のことは人に触れられたくないとはいえ、運動不足の自覚は誰しもあるもの。そこで、Testosteroneさんと共著のある早稲田大学大学院スポーツ科学研究科・博士の久保孝史さんに、短時間で簡単にできるエクササイズについて伺いました。まずは、筋トレの必要性を感じてもらうための健康の定義や運動の効果についてです。

日本人は“やせすぎ”が増えている!

「自粛が終わって体力が落ちた気がする…」「これまで着ていた洋服がキツイ!」。新型コロナウイルスによる自粛生活の影響で、体力低下や体型の変化を感じている方も多いはず。しかし問題は、自粛太りや体力の低下だけではないと久保さんは語ります。

 

「太ったことにより、精神的に落ち込み、食欲がわかなくなった方も多いかと思います。健康とは、身体と精神の両面で状態が良いこと。こういった内面的なことや食事にもしっかり目を向けていきたいですね」

 

日本はメディアなどの影響で欧米などと比べても、やせていることに「美の基準」が置かれがちだと語る久保さん。厚生労働省の調査によると、日本では痩せすぎ(BMI指数が18.5未満)の女性が増えているとされています。


(※)BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))で計算できる。22が標準体重で、25以上が肥満、18.5未満が痩せすぎとされる

 

やせすぎだと免疫機能も落ちてしまう

「医学的な立場から見てみると、やせているほうが死亡率が高かったり、免疫機能が落ちてしまったり、疲れやすいケースが多いんです。あとは、やせなくては!といったプレッシャーは、精神的にも良くありません」

 

この機会に自身の健康や生活について見つめ直してみるのも良いのではないでしょうか?ここで少しTestosteroneさんのツイートもご紹介!

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