症状の出るのが低年齢化している子どものワキガ。実際に子どもがワキガかどうかは、どのように見分ければいいでしょうか。見分ける方法とにおいに関する日常のケアについて、銀座長澤クリニックの長澤誠一郎先生に伺いました。
PROFILE 長澤誠一郎先生
ワキガかどうかの見分け方は?
ワキガかどうかは、身体に出ている症状や周辺状況を見てトータルで診断していく、と長澤先生はいいます。判断材料は以下のとおりです。
- 本人に自覚がある
ワキガのにおいは独特なもので、一般的な汗くささとは異なります。自覚があることは判断する際の決め手のひとつに。子どもの場合、自分では気づいていないこともあるので、親からの客観的な視点も大切です。
「一方で、本人はにおっていると思っていても、周囲はまったくそう感じていない場合も。こうした場合は、自己臭症など、他の精神的な原因も考えられます」
- 親がワキガ体質
「前回もお伝えしたとおり、ワキガは優性遺伝の体質。そのため、親のどちらかがワキガだと遺伝している可能性が大きいです」
- 耳垢が湿っている。
「ワキガの人は子どもの頃から耳垢が湿っていることが多いです」
- 洋服や下着のわきの部分に黄色い汗じみができる
アポクリン汗腺から排出される汗には、脂質やタンパク質など多くの成分が含まれています。
「アポクリン汗腺から出る汗には色素も入っているので、洋服や下着のわきの部分に黄色い汗じみができます」
- わきの下の皮膚が厚め
アポクリン汗腺は毛穴の部分に開口して汗が出ます。「そのため、わきの下の毛穴が開いている、皮膚が厚くなっているなど、独特の状態になっています」