「ひっぱりうどん」って知ってますか?
山形県内陸部に伝わる郷土料理。茹でた麺を鍋から直接ひっぱり上げて食べることから、「ひっぱりうどん」と呼ばれるようになったそうです。
本来は、鍋で茹でた乾麺を、納豆やサバ缶、生卵などを加えたつけだれでいただくという料理ですが、こちらのレシピでは鍋も使わないので、とっても簡単に作ることができます。
「納豆とサバ缶」という組み合わせに驚いた人もいると思いますが、意外にもサバの風味が納豆とよく合うんです。サバ缶なら骨も柔らかくて気にしなくていいので、納豆と絡めて温かいうどんと一緒にズルズルっと食べられます。卵黄を混ぜるとトロトロ感が増してさらにおいしくなります。
「納豆は中粒でも小粒でもどちらでも合いますよ」と
フードコーディネーターの田頭さん。ぜひ試してみてくださいね。
作り方
1. 万能ねぎは小口切りにする。鯖缶は軽くほぐす。納豆は付属のタレを加えて混ぜる。
2. 冷凍うどんを袋の表示通りに電子レンジで加熱する。
3. 器に②を盛り、鯖缶を入れる。納豆、ねぎ、卵黄、海苔をのせ、めんつゆをかける。
PROFILE 田頭志保(たがしら・しほ)
フードコーディネーター・フォトグラファー。大学卒業後、新聞社にてカメラマンとして勤務。その後、料理と写真のテクニック、それに携わるフードコーディネーターの仕事に惹かれ、専門学校にて学ぶ。テレビや雑誌で現場技術を取得する傍ら、ロンドン〜中東での料理研究、写真活動を経て、現在フォトグラファー、フードコーディネーターとして活躍中。
取材・文/田川志乃 料理・スタイリング・撮影/田頭志保