わが子には少しでも良い教育を受けさせたい!と思うのが親心というもの。現在、首都圏を中心に私立中学受験熱が過熱していますが、そこには多額の授業料や塾代がかかる現実も。今回は中学受験をめぐる「費用」に注目しました。中学受験をするか迷っているご家庭は、ぜひ、参考にしてください。
塾代の費用は4年間で200万円超
今、首都圏を中心に私立中学受験を希望する家庭が増えているようです。というのも上位大学への進学実績を見ると、私立中高一貫校の出身者が大半を占めている現状があるからです。
例えば、東京大学への進学上位トップ10の高校では完全中高一貫校が多いようです。東京都の例では、中高一貫校に進学する児童の割合は、4分の1を占めています。
中学受験を希望する場合、受験する学校にもよりますが子どもを塾に通わせたり、家庭教師を依頼したりするケースがほとんどです。なぜなら、特に上位校では、小学校のカリキュラムの範囲外からの出題も多いからです。
最近は、中学受験をする場合、小学3年生から塾に通うのが一般的で塾代が家計に重くのしかかってきます。
例えば、中学受験塾で有名な四谷大塚の費用(2020年5月調べ)を見てみましょう。小学校3年生は週2回の授業で月額20,350円(消費税込)、小学校4年生は週3回の授業で月額36,300円(消費税込)。
そして、小学校5年生は週4回の授業で月額45,100円(消費税込)、小学校6年生は週4回の授業で7月までは月額57,750円(消費税込)、9月以降は月額79,750円となっています。
※費用は例外もあるので、実際にかかる費用については各塾のHPなどでご確認ください。
授業料だけを計算してみると、小学校3年生から小学校6年生まで四谷大塚に通った場合には、合計で約200万円にものぼります。
この他にも、入会金や春期・夏期講習などがかかるので、50万円〜100万円程度上乗せになります。他の塾も大差はないので、4年間塾に通うとして総額で200万円以上はかかると思っていた方がよいでしょう。