
30代の働くママはとにかく忙しい!しかも、肌の状態も似合うメイクも、20代とは徐々に変わってきています。気づいたら、シワもシミもくすみも気になるし、なんだか目元にハリがなくなって寂しい。どうにかしなきゃ——と薄々危機感を感じているのに、なんとなく見て見ぬフリをしていませんか?
でも、生きていれば、年をとっていくのは当たり前。外見が少しずつ変化していっても、女性をキレイに魅せられるとっておきの魔法が“メイク”なんです!
今回は、今まで1万人以上の女性を指導してきた“メイクアップ博士”として、悩める30代女性に「年相応の美しさを身につけるノウハウ」をお届けしたいと思います。
漠然と続けてきた自己流のスキンケアとメイクを、“もう一度じっくり見直す”特別講座です。1日1テーマに絞って、基本から詳しく解説しますよ!
5日目のテーマは「眉メイク」。眉には心の状態が全部出ると言われ、人の印象を決定づける最大のポイントになります。つまり、手抜きの眉毛は手抜きの顔!ということ。とはいえ、難しく考えすぎなくても大丈夫!忙しい朝でも手早くキレイに眉を描くコツをご紹介します。
眉は練習すればするほどうまく描ける!
メイクレッスンのなかでも、一番人気なのが眉メイクのレッスンです。眉はメイクの中でも最も大切なプロセスですよね。笑っている、怒っている、楽しそう、悲しそう…など、喜怒哀楽のすべてが眉にあらわれるからかもしれません。眉メイクでは、「自分の顔に似合う形の作り方」「描き方」「グラデーション」の3つをマスターしましょう。最初は難しいかもしれないけれど、眉メイクって、練習あるのみ。習字と同じで、練習すればするほど上手になりますよ。
お休みの日など時間のあるときは、メイクを落とす前に、何度か描いて練習をしてみてください。メイクを落とす前なら、上手く描けなくてもすぐに顔を洗えばいいので、焦らず眉メイクの練習ができます。自分を大切にする時間をもつためにも、ぜひ眉メイクの練習時間を作ってみてくださいね。
道具を使いやすいものにするだけでもずいぶん描きやすくなるので、今回は道具についても詳しくご紹介していきます。
眉メイクアイテムは“瞳の色”に合わせて選ぶ
3色入りのパウダータイプが使いやすい
眉パウダーを選ぶとき、髪色に合わせて選ぶ方が多いのですが、実はこれは間違いです。眉と髪の毛という同じ色が近くにあることで、頭が大きく見えてしまうからなんです。眉パウダーは、瞳(黒目)の色に近いものを選びましょう。瞳が強調されて、よりキラキラと大きく輝いて見えますよ。

眉尻は細いペンタイプが描きやすい
眉を描くときに欠かせないのが、眉ペンシルです。ペンは線を描くのが得意なので、まるで自分の毛のように自然な眉に仕上げることができますよ。

スクリューブラシは必須!
人相学では古くから「眉の流れは人生の流れ」と言われるくらい、眉の毛流れは大切とされてきました。眉毛の毛流れが整っているだけでも、はつらつとしたイキイキ輝いた表情に見えます。ですので、毛流れを整えるスクリューブラシもマストアイテムと考えてください。

自分の顔に似合う眉の作り方
まず最初に、自分の顔に似合う眉の位置を見つけることから始めましょう。
①眉頭・眉山・眉尻の位置を確認!

②毛流れをとかす

③3か所に印をつける

眉の描き順
①眉山から眉尻に向かって斜め下に描く

②眉中から眉山に向かって描く


③眉パウダーでグラデーションをつける



こうして眉から鼻筋になじませることで、鼻が高く見える効果もあります。
メイクのプロが読者のお悩みに答えます!
Q:眉が左右で違うときはどうしたら?
A:眉頭の高さが揃っていると左右差が目立たなくなります。左右を同じにする場合、いちばん大事なのは眉頭です。理由は左右の距離が近いから。ここを揃えておくと、左右同じに見えやすくなりますよ。

Q:左右の太さが違う!どっちに合わせる?
A:太い方に合わせると、太さの調整がしやすいですよ。自分の眼の幅の3分の2までなら太くしてもいいと思います。
Q:すぐに消えちゃうんだけど…
A:消えやすい人は、フェイスパウダーを眉毛を描く前にしっかりのせること。メイクレッスンをしていると、眉毛にまでフェイスパウダーをのせていない方がほとんどです。眉毛の上にもフェイスパウダーをのせることで、驚くほど化粧持ちがよくなりますよ。どうしても消えてしまうという人は、汗に強いスポーツタイプの「ファシオ」など、消えにくいものを選んでみてください。
Q:余分な眉毛は抜いていいの?
A:抜かずにカットがおすすめです。抜くと生えてこなくなるのと、皮膚を痛めて、将来、まぶたがたるむ原因になることも…。ですので、眉カットのときは、専用の安全カミソリを使いましょう。肌あたりが優しく小ぶりなので、カットのしすぎを予防できます。


Q:もとの眉毛がしっかりしていて、描くと海苔みたいに…
A:眉にしっかり太さや量があって、描くと濃くなりすぎる場合は、パウダーを抜きましょう。ペンで眉尻を描いたら、あとは、眉マスカラを眉全体に塗るだけで終了です。

次回は、目元がパッと華やぎ、年齢を感じさせない「アイメイクの基本」について解説します!
文/福井美余 撮影/千葉太一 モデル/石川理咲子(スペースクラフト)